【ギリシア神話】竪琴、葡萄酒は誰の持ち物?今推したい美青年神【アポロンvsディオニュソス編】

 

 

近年、ビジネススキルの一環として、アートを学ぶ方が増えています。そこで、この「一歩進んだアート鑑賞術」シリーズでは、知っていればアートがさらに楽しく、学び深いものになる様々な鑑賞術をご紹介したいと思います。

 

アトリビュート~“持ち物”で絵の中の人物を特定してみよう!~

 

 

特に西洋美術を鑑賞する上で役に立つのが、絵の中の登場人物が持っているものや、その近くに描かれているものによってその人物が「誰」なのかを判別できる、“アトリビュート”の知識です。

 

これを知っていれば、タイトルに登場人物の名前が入っていなかったり、解説がなかったりする場合、さらにはタイトルに男性の名前があるにも関わらず何故か画面に女性しかいない……などといった不可思議な作品に出くわした場合(※過去記事【アテナ・ヴィーナス編】参照)でも、絵の中の人物が誰なのか、そしてその絵に描かれた主題が何なのかを読み解く手がかりを掴むことができます。

 

 

 

 

今回は前回に引き続き、ヨーロッパ文化の根幹を成す大きな要素のひとつであるギリシア神話を主題にした作品から、どちらも最高神ゼウスの息子(異母きょうだい)であり、その人気・実力ともに伯仲する男性神・アポロンディオニュソスについて解説していきたいと思います。

 

 

【1】アポロン→竪琴・月桂樹・弓矢

 

 

アポロン(アポロ)は美形ぞろいのギリシア神話の神々の中でも格別に美しいとされ、光、太陽の神にして芸術の守護神、さらには人間に神託を与えたり、初めて医術を教えたりしたことから、神託や医術の神としても崇められている、まさに神々のプリンスともいうべき非の打ち所のない青年神です。

アポロンの父親はゼウス、母親はティターン神族の娘レトで、双子のきょうだいが月と狩猟、貞節の女神アルテミスです。こちらも有名な神ですよね。

 

このように容姿も血統も能力も抜群のアポロンですが、こと恋愛となると何故かあまり戦績がよろしくありません。もしかしたら、意外と“残念系イケメン”だったりするのかも…?

それでは、そんなアポロンのアトリビュートを、彼の恋愛エピソードを添えながら見ていきましょう。

 

【アポロンを示すアトリビュート①:竪琴】

 

アポロンのアトリビュートの中でも、とりわけ多く描かれているのが竪琴です。しかも黄金製。このアトリビュートはアポロンが音楽を含めた諸芸術・文化の神であることを象徴しています。もちろんアポロン自身も竪琴の名手です。

 

では、早速下の絵画でアポロンを探してみましょう。

9人の美女たちの真ん中で竪琴を持っている青年、これがアポロンです。こんなに美女を侍らせているなんて、やっぱりモテるんじゃないか……と思われたかもしれませんが、彼女たちは叙事詩や歴史、喜劇、悲劇などを司る学芸のムーサ(ミューズ)たちで、いわばこの会はアポロンが主催する芸術サロンのようなものです。とっても真面目な会です。むしろ職場です。このように様々な分野の女神たちをまとめられるほど、アポロンが文化・芸術を幅広く守護している神であることがわかる一枚ですね。
この中のムーサの一人、カリオペとの間には子どもを作っていますが(さすがゼウスの息子…)。

 

《アポロンとムーサたち》
《アポロンとムーサたち》シモン・ヴーエ作
1640年、油彩・カンヴァス、ブダペスト国立西洋美術館(ブダペスト)

 

【アポロンを示すアトリビュート②:弓矢】

 

アポロンは芸術だけでなく武道も堪能です。中でも弓矢の達人とされ、その腕前は大蛇の姿をした恐ろしい怪物ピュトンを見事に仕留めてしまうほど。

 

 

《アポロンとディアナ》
《アポロンとディアナ》アルブレヒト・デューラー作
1502年、エングレーヴィング、メトロポリタン美術館(ニューヨーク)

 

こちらの作品でも筋骨隆々で長い巻き毛のアポロンが凜々しく弓を構えていますね。一緒にいる女性は双子のアルテミス(ディアナ)ですが、彼女も弓の名人で、きょうだいともに「弓矢」がアトリビュートになっています。

 

しかしながら、そんな自身の弓の腕前をついひけらかしてしまったがために、アポロンにとんでもない悲劇が襲いかかるのです……その詳しい模様は次の項目をご覧下さい。

 

 

 

 

 

 

【アポロンを示すアトリビュート③:月桂樹】

 

アポロンのアトリビュートとして、最後にご紹介したいのが「月桂樹」です。
この樹がアポロンの聖樹になった発端は、弓矢の項でふれたアポロンの軽率な行動にあります。

アポロンは、ある時エロスという神に弓の腕前を自慢し、さらには彼が持っている小さな弓矢を「そんなもの何の役にも立たないだろう」などとからかってしまいました。このエロスというのは、恋や性愛を司る――英語名で言うところのキューピッドのことです。
怒ったエロスは、相手に恋をしてしまう黄金の矢をアポロンに、そしてその反対に相手を心底嫌いになってしまう鉛の矢をニンフのダプネに打ち込みました。

 

ダプネを見たアポロンはたちまち彼女に夢中になりますが、いくら美青年神とはいえ鉛の矢を打たれたダプネからすれば蛇蝎のように嫌いな相手です。当然、ダプネはアポロンを拒絶します。しかしアポロンも引かない! 逃げるダプネと追うアポロン、熾烈な戦いが始まります。
しかしながら、か弱い乙女があの無駄に文武両道なアポロンに敵うはずもありません。背後に迫るアポロンの気配、やばい! もうダメ! 捕まる――そう思ったダプネは、息も絶え絶えに自分の父親である河の神に願いました。
たとえどんな姿になったとしても、絶対にアポロンの手になんか落ちたくない、と。

 

《アポロンとダプネ》
アントニオ・デル・ポライウォーロ作
1470~1480年、テンペラ・木板、ナショナルギャラリー(ロンドン)

その瞬間、彼女の白い指先から突然瑞々しい葉が生え始め、やわらかい肌はみるみるうちに硬い樹皮に覆われていきました。そうして、呆然とするアポロンの目の前で、ダプネは一本の月桂樹へと姿を変えてしまったのです。
その有様に悲しんだアポロンは、せめて自分の聖樹となって側にいてほしいと、月桂樹の葉で作った冠を被るようになりました。

 

美女が樹木に変身するという、このファンタジックでセンセーショナルな物語は、昔から画題として多くの画家や注文主に好まれてきました。今回は15世紀の画家・ポライウォーロによる有名な作品を挙げましたが、彫刻作品などにも名作が多く、なかでも17世紀の彫刻家・ベルニーニの手による《アポロンとダプネ》(1622~25年、ボルゲーゼ美術館・ローマ)は、追いすがるアポロンの美しい顔や体つき、そして彼から逃げようと身を捩りながら樹木へと変身していくダプネの臨場感、躍動感溢れる肢体(とものすごく嫌そうな表情)の表現が必見の作品です。

 

 

 

 

 

 

 

ところで、先程アポロンの悲劇と書きましたが、よくよく考えてみると勝手に神たちの小競り合いに巻き込まれ、大嫌いな相手にストーカーされた挙句、その求愛から逃れるために樹になってしまったダプネのほうがよっぽど災難でしたね。
そして(恋の矢に射られていたとはいえ)このアポロンの非常に過激で迷惑な行動から、ますます“残念イケメン”疑惑が強まってくるのは私だけでしょうか…。

 

 

【2】ディオニュソス→酒杯・葡萄・テュルソスの杖

 

 

 

ディオニュソス(バッカス/バッコス)は、ゼウスとテーバイの王女セメレとの間に生まれた豊穣や酒、演劇などを司る神です。
母親のセメレはゼウスの正妻であるヘラから激しく嫉妬され、その企みによってディオニュソスをお腹に宿したまま亡くなってしまいます。ゼウスはその遺体からまだ生きていた胎児を取り出すと、自分の太ももに縫い込んで臨月がくるまでヘラから隠し育てました。その後、ゼウスはセメレの姉妹のイノに赤子を託しましたが、ヘラはこのイノまでをも発狂させて自死へと追い込みます。
こうして独りぼっちになってしまったディオニュソスは、己を爪弾きにした神々に自身の神性を認めさせようと、各地を彷徨いながら自分の信徒を徐々に増やしていきます。

 

アポロンと比べると、どこか影のありそうなアウトローといった雰囲気のディオニュソスですが、今なおその人気は絶大です。何故なら、彼は多くの人が愛してやまない「アレ」の作り方を発見した神でもあるから…!

 

 

【ディオニュソスを示すアトリビュート①②:酒杯・葡萄】

 

ディオニュソスは、諸国を遍歴するうちに葡萄の実から酒を醸造する方法を見つけ、それを人間たちに教えました。そう、「アレ」とはワインのことです。古代ギリシアやローマ、そして現在に至るまでヨーロッパの人々にとってワインは生活の一部であり、欠かすことの出来ない存在です。その作り方を伝授したディオニュソスは酒神として絶大な崇拝を集め、彼の姿を描く際には「酒杯」や「葡萄」を一緒に描き込むことが一般化していきました。

 

それでは、ディオニュソスを描いた作品でアトリビュートを確認してみましょう。
下の作品はバロック時代の代表的な画家であるカラヴァッジョの手によるディオニュソスです。この作品は目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

 

 

《バッカス》
《バッカス》ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ作
1596年、油彩・カンヴァス、ウフィツィ美術館(フィレンチェ)

 

まだかなり若い、青年というよりも少年といった風貌をしているディオニュソスは、頭に「葡萄」の実と蔦でできた冠を被り、手にはなみなみとワインが注がれたガラス製の「酒杯」を持っています。重たげな瞼やとろんとした眼差し、紅潮した頬からは、この画面の人物が酒に酔っていることがさりげなく伝わってきます。今はまだほろ酔いといったところでしょうか。

これくらいの状態が、お酒を飲んでいる時間で一番楽しいころですよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《病めるバッカス》
《病めるバッカス》
ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ作
1593年、油彩・カンヴァス、ボルゲーゼ美術館(ローマ)

 

おっと、こちらのディオニュソスは飲みすぎて限界まで吐いた後、ようやく正気に戻って始発電車を待っている時のような顔をしていますね。もはや画面の中に酒杯が描かれていないので、きっと深酒を後悔しているのでしょう……というのはもちろん冗談で、同じくカラヴァッジョの手によるこの作品は画家自身がモデルとされており、作品を制作していた当時のカラヴァッジョは重い病で苦しんでいたと伝えられています。

青白い皮膚や唇、かすかに濁ったぎょろりとした目やその下の隈など、先程の《バッカス》とはまた異なる、リアルな「病み」の表情はさすがとしか言いようがありません。

 

 

 

 

 

 

【ディオニュソスを示すアトリビュート③:テュルソスの杖】

 

先端に松かさ(松ぼっくり)、柄の部分にリボンのようなものが巻き付いている杖が、ディオニュソスのアトリビュートのひとつ「テュルソスの杖」です。実際にどんなものか絵画作品で見てみましょう。

 

18世紀後半に活躍した女流画家、アンゲリカ・カウフマンの描いた作品。画面向かって左にいる男性が持っているのがテュルソスの杖です。頭に葡萄の葉の冠も被っていることから、間違いなくディオニュソスであることがわかりますね。また、ディオニュソスの聖獣はであるため、この作品のように豹の毛皮を纏った姿で表現されることも多いです。

 

 

そして、ぜひともご紹介したいのがこの作品のモチーフになっている、ディオニュソスとアリアドネの物語です。

 

《バッカスとアリアドネ》
《バッカスとアリアドネ》アンゲリカ・カウフマン作
制作年代不明、油彩・カンヴァス、個人蔵

 

画面向かって右の白いドレスを着た女性がクレタの王女であるアリアドネなのですが、彼女、実は先程失恋したばかりなのです。その相手の男というのがアテナイの王子テセウス――某ドラマのタイトルにもなったこの青年に恋をしたアリアドネは、彼の怪物退治を手伝い、その後彼と共に故郷のクレタ島を出ますが、旅の途中でテセウスに捨てられ見知らぬ島に置き去りにされてしまいます。悲しみに暮れるアリアドネ。そんな彼女の前に突如として現われたのがディオニュソスでした。アリアドネを慰めた彼は、その後、アリアドネを自分の妻として神界に迎え入れました。

 

王子にフラれたと思ったら高名な神に見初められる……アリアドネの一発逆転劇はまさに痛快の一言です!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、ディオニュソスは出てきませんが、最後に同じ画家の手による、この美男美女が出会う直前の場面が描かれた作品をご紹介したいと思います。

 

《ナクソスでテセウスに見捨てられたアリアドネ》
《ナクソスでテセウスに見捨てられたアリアドネ》
アンゲリカ・カウフマン作
1782年以前、油彩・カンヴァス、アルテ・マイスター絵画館(ドレスデン)

 

 

ああ…船が…船が行ってしまう……テセウスの船が…!

本当にディオニュソスが来てくれてよかったですね!

とはいえ、ディオニュソスもまた自分の神性を認めない人々を狂わせたり、殺してしまったりと苛烈な一面を持ち合わせている神なので、アリアドネの結婚生活がちょっと心配ではありますが…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アポロンとディオニュソスは、同じゼウスの息子でありながらそのあまりに異なる性質からか文学・芸術作品や批評などの中でしばしば対比的な存在として取り上げられてきました。

彼らのアトリビュートを覚えた後は、まだまだたくさんある彼らの神話を読んで、アポロン推しか、それともディオニュソス推しか(もしくはどっちもナシか)、考えてみるのも面白いかもしれませんね。

 

 

 

それでは、また次回の【アート鑑賞術】にてお会いできるのを楽しみにしています。

 

 

 

 

 

この記事を書いた人

Kao
校閲士・美術史修士。大学在学時に旅行したイタリアでアートに魅せられ、独学で美術史を勉強し大学院に入学、修士号を取得。
趣味はアート、歴史、ファッション、旅行、ご当地テディベア集め。
白

頼れる人

テキストもダミー

食品添加物イメージ

うま味調味料

もちろん「味の素株式会社」の持つ商標(※2020年3月現在)。「味の素株式会社」にはこのほかにも、「ほんだし」や「スリムアップシュガー」など、すっかり浸透して一般名称と勘違いしそうな商標がたくさんあります。詳しくはこちら

マンションのキッチン

短期賃貸マンション

「株式会社マイステイズ・ホテル・マネジメント」が商標を所有(※2020年3月現在)。もともとは「♪ツっカサ~のウィ~クリィ~マンっションっ!」で一世を風靡した「ウィークリーマンションツカサ」が、短期賃貸マンション事業を米投資会社「リーマン・ブラザーズ」に売却したことで生まれた会社だそうです。

ポータブルカセットプレーヤー

携帯音楽プレーヤー

『ウォークマン・WALKMAN』は、「ソニ-株式会社」の登録商標(※2020年3月現在)
しかし、オーストラリアにおいては、2002年に最高裁判所によって「『ウォークマン』はすでに “ポータブルオーディオプレイヤーの一般名称” になっていて、ソニーは商標権を失っている」という判決が下されてしまい、ソニーは「ウォークマン」の商標を独占使用できなくなっているんですって。

トイレ

温水洗浄便座

『ウォシュレット』の名称は、「TOTO」の登録商標(※2020年3月現在)

エアロバイク

自転車型トレーニング器具

『エアロバイク』は、「株式会社 コナミスポーツライフ」の商標(※2020年3月現在)。もともと開発したのはこれを開発したのはベビー用品で有名な「コンビ株式会社」でしたが、その後コナミに商標が渡されました。

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電子オルガン

『エレクトーン』は「ヤマハ株式会社」の商品名であるため、商標も当然ヤマハが所有(※2020年3月現在)。カワイの直営店に行って「エレクトーンを見せて下さい!」とか言うと、たぶん怒られます(カワイの電子オルガンは『ドリマトーン』)

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オービス(ORBIS)』は『ボーイング社』が開発したもので、日本では『東京航空計器』という会社が商標登録しています(※2020年3月現在)。もともとはラテン語で「眼」を意味する言葉から名付けられたそうです。

オセロ

オセロ風ゲーム、リバーシ

「株式会社メガハウス」が、『オセロ・Othello』の専用使用権を所有(※2020年3月現在)。「メガハウス」はバンダイグループの会社ですね。

ワイシャツ

ワイシャツ

もともとは1918年(大正7年)に「美津濃株式会社」(現:ミズノ)が、ちょうど第一次世界大戦で「勝った」ことにひっかけて、『カッターシャツ』との商品名にしたんだそう。ネットを調べると、「もと商標」とあるので、現在は一般化しているものと思われます。詳しくはミズノの社史サイト(1918年の欄)をご覧ください。

三角コーン(PSDは切抜き)

コーン標識、パイロン

『カラーコーン』は、「セフテック株式会社」の登録商標(※2020年3月現在)。これをたくさん送られる漫画家さんもいますよね。

領収書とボールペン01

ノーカーボン紙

「富士フイルム株式会社」が所有(※2020年3月現在)

7色のクーピー #3

オイルパステル

『クレパス』は、「株式会社サクラクレパス」が商標を所有(※2020年3月現在)
公式サイトにもしっかり書いてありますね。

ツナ缶

ツナ缶

『シーチキン』は、「はごろもフ-ズ株式会社」の登録商標です(※2020年3月現在)

マッターホルン

ジェットバス、気泡風呂

『ジャグジー』は、これを開発したアメリカの企業「Jacuzzi」社の登録商標(※2020年3月現在)

川の中の修行僧16

中国武術、少林武術

『少林寺拳法』は、「一般社団法人 SHORINJI KEMPO UNITY」が所有(※2020年3月現在)

セロハンテープ

セロハンテープ

「ニチバン株式会社」が商標を所有(※2020年3月現在)。出願時には「単なる『セロハン製テープ』の略称ではないか?」と判断されてしまって審査もされず、7年半もの時間を経てやっと取得できた商標なんだそう。

荷物を渡す配達員の男性4

宅配便

『宅急便』は、クロネコヤマトの「ヤマトホールディングス株式会社」が所有(※2020年3月)。映画『魔女の宅急便』のスポンサーにもなりましたよね。

旅

弾丸旅行

『弾丸ツアー』は、旅行会社「株式会社JTB」が所有(※2020年3月現在)

トランポリン

跳躍器具

創始者ジョージ・ニッセンの会社と提携関係にあった「セノー株式会社」が、1960年に商標を登録し、所有(※2020年3月現在)

鍵盤ハーモニカPSD背景透過パス付き

鍵盤ハーモニカ

『ピアニカ』は、製造・販売元の「東海楽器製造株式会社」および「ヤマハ株式会社」の登録商標です(※2020年3月現在)

カメラ51

インスタントカメラ・写真

2020年3月現在、「PLR IP Holdings, LLC」が商標を所有。

マジック2

フェルトペン

『マジックインキ』の商標権は、「株式会社 内田洋行」が所有(※2020年3月現在)

ufoキャッチャー

クレーンゲーム機

 『UFOキャッチャーは、1985年に製造・販売を開始した「株式会社セガゲームス」の登録商標(※2020年3月現在)

ルービックキューブ(切り抜きパス付・PSD背景透過)

六面立体パズル

ハンガリー生まれのこのパズルは、1980年夏頃に「株式会社ツクダオリジナル」から日本発売。その販売に先立ち、1980年4月に商標出願、1983年11月に登録され、その後、「株式会社メガハウス」に移転されました(※2020年3月現在)

 

 

ボビナム・男性と女性16

てすと

テスト

 

今回の同音異義語は、以下のような意味の違いがあります。
使う場面によって、正しく使用しましょう。
(※正確な語意や細かな差異については、辞書を調べてください)

 

①フシン

「不審」……疑わしいなと思うこと
⇒『審』の一文字で、「詳しく調べて明らかにする」の意味なので。
正体がわからず怪しいのは、「不審者」ですものね。

「不信」……誠実でないので、信用しないこと
⇒信じないから、「内閣不信任案」を出すんですもんね。

 

②タンタン

「淡々」……あっさり

「坦々」……何事もない 平ら 平凡

※ちなみに、「担々麺」は、道具をぶら下げた天秤棒を “担” いで売り歩いた麺なので、『担』を使います。

 

③タイケイ

「大系」……同じテーマや傾向の著書や文献をまとめて編集した書物のあつまり

「体系」……それぞれ個々の要素が、一定の規則や原理に基づいてまとめられている理論や組織

 

現状、新聞などでは「体型」と「体形」は、ほぼ区別はなく、「体形」に統一しているそう。
あえて区別するなら……

「体型」……体の形のタイプ(類型として比較するときに使う)
⇒「やせ型」とか「肥満型」とか。

「体形」……生物のカラダのカタチ

 

 

④レンケイ

「連携」……同じ目的を持つ同士がつながって、協力し合いながら物事を行うこと。

「連係」……いくつかの物事がつながって、お互いに密接な関係をもつこと。(協力するニュアンスは、特にありません)
 ⇒ 「提携」などで使うように、『携』は「手を携えること」。
   「関係」などで使うように、『係』は「つながること」と覚えるといいかも。

 

⑤ヘンザイ

「偏在」……かたよって、あるところにだけ多くあること。

「遍在」……どこにでもあること。
⇒読みも同じだし、漢字も似ていますが、意味はほぼ正反対なので、気を付けましょう。

 

岡崎社長

「体型」と「体形」は、ちょっと難しいかもしれませんね

 

今回の同音異義語は、以下のような意味の違いがあります。
使う場面によって、正しく使用しましょう。
(※正確な語意や細かな差異については、辞書を調べてください)

 

①イドウ

「異動」……地位や職務が変わること。
⇒ちなみに、勤務地が変わる時や、住民票が変わる時も「異動」を使います。

「移動」……物が物理的に動いて、位置が変わること。

 

②イシ

「遺志」……亡くなった人が生きていた頃に持っていたこころざし。

「意志」……その物事の実行を決意する積極的(前向き)な気持ち。

「意思」……自分の考えや思い。

 

③コウセイ

「校正」……印刷物の文章や文字などの、間違い・不具合を指摘すること。

「更正」……(税金や登記を)改めて直すこと

「更生」……生まれ変わること。転じて、よくない状態から立ち直ること。
⇒『会社更生法』は会社が生まれ変わるため、「更生」を使います。

「厚生」……生活や身体などを豊かにすること。
⇒またこの場合、『厚生労働省』は固有名詞なので、これしかない。

 

 

④サイゴ

「最後」……続いている物事の一番あと。

「最期」……命がなくなる時。死に際。
 

 

⑤ジテン

「自転」……(天体などが)内部にある軸を中心にして回ること。

「時点」……時の流れの、ある1点。

「辞典」……言葉の意味や文法、使用例などを説明した本。

「事典」……事柄の内容を説明した本。他と区別するために「ことてん」とも呼ぶ場合もある。

「字典」……の読み方や使い方を説明した本。他と区別するために「もじてん」とも呼ぶ場合もある。

 

岡崎社長

ちゃんと使い分けられたかい?

 

今回の同音異義語は、以下のような意味の違いがあります。
使う場面によって、正しく使用しましょう。
(※正確な語意や細かな差異については、辞書を調べてください)

 

①サイケツ

「採決」…… 会議の参加者が賛否の意思表示をして、物事を決定すること。「決をとる」

「裁決」…… 上の者物事の良し悪しを判断すること。(みんなでなくてOK)

 

②キョウセイ

「叫声」…… さけび声。

「嬌声」…… 女性のなまめかしい声のことで、男性の関心をひくための “つくった声” であるのが特徴。

 

③シアン

「思案」…… あれこれ考えをめぐらすこと。

「私案」…… 個人的な考え。

「試案」…… 試しに作った、仮の考え・計画。

 

④スイショウ

「水晶」…… 鉱物の一種。

「推奨」…… 人や物などが優れていると、人に勧めること。
 

 

⑤ドウシ

「同旨」…… 趣旨が同じであること。

「同志」…… 理想や目的を同じくする(思想を共有する)仲間。
  ⇒また、この場合は固有名詞なので『同志社大学』しかない。

「同士」…… 同じ仲間・種類。
  ⇒「いとこ同士」「男同士」などで使われるように、思想・志は関係ない。

 

岡崎社長

ちょっと難しかったですかね?

 

今回の同音異義語は、以下のような意味の違いがあります。
使う場面によって、正しく使用しましょう。
(※正確な語意や細かな差異については、辞書を調べてください)

 

①イガイ

「以外」…… 「~を除いて」

「意外」…… 「想像を超えて(想像の範囲を外れて)

 

②ウンコウ

⇒どちらも意味は「決まった軌道上を進んでいくこと」。

「運航」…… こちらは舟を表す『航』が付くのでわかるかもしれませんが、舟・船や飛行機の場合のみ使います。

「運行」…… こちらは陸の交通手段、または惑星などに使います。

 

③カイトウ

「解答」…… 「問題を解いて、“正解”を出すこと」

「回答」…… 「返事をすること」。なので、返事が様々な「アンケート」には、『回答』を使います。

 

④カギョウ

「稼業」…… “稼”ぐ仕事=「収入源とする職業」

「家業」…… ”家”の仕事=「その家で代々受け継がれて来た職業」

 

⑤キセイ

「既成」…… すでに存在するもの。

「既製」…… すでに “商品・製品として” 存在するもの。

「規制」…… 規律を守るために、“制限する” こと。

「規正」…… 悪い点を “正しくなおす” こと。
  ⇒また、この場合は固有名詞なので『政治資金規正法』しかない。

 

岡崎社長

結構わかっちゃいました?