若者にもブーム!「プチ湯治」で、ゆったり温泉を楽しもう♪
温泉地に長期滞在して、体の悪いところを治すといった療養的なイメージがある「湯治(とうじ)」。
しかし最近では、疲労回復やリラックスなどを目的として、若い世代の人たちも短期滞在で温泉を楽しむ、プチ「湯治」というスタイルが広がりをみせています。
そこで今回は、筆者が訪れた岩手県花巻市の湯治場「大沢温泉」をご紹介したいと思います。
ここは、「山水閣」「湯治屋」「菊水舘※」という近代的な旅館から、歴史感じるノスタルジックな宿まで、それぞれ趣の異なる湯宿がある温泉郷。
(※菊水舘は車両通行止めにより2018年10月より休館中。ただし橋を渡って徒歩で行くことはできるため、2019年6月28日より「昔ギャラリー茅(ちがや)」としてオープン。詳しくは菊水舘のページをご参照ください)
そのなかの「湯治屋(とうじや)」は、先人「宮沢賢治」ゆかりの宿で、混浴大露天風呂をはじめ、4か所のお湯が楽しめます(2019年10月現在)。
また、1泊素泊まりのリーズナブルな料金で「湯治」ができるのも魅力です。(シーズンにより宿泊料金は変わります。その他詳しくは大沢温泉公式サイトをご覧ください。)
ここは長期滞在者の多い“素泊まり”宿、
では朝・昼・夕食はどうすればいいの・・・?
さっそくここへ向かいます。帳場(フロント)横の売店です。
ここで食材を買って自炊をしましょう。
野菜や調味料から日用品まで必要なものが揃っています。
そして食材を持って「共同炊事場」へ。
こちらでは調理器具・食器などは無料で貸し出してくれます。ガスは10円で7~8分使用可能。
宿泊者同士わいわい調理をするのもいいですね♪
もちろん、自炊じゃなくても大丈夫。
館内にはお食事処もあります。
お食事処「やはぎ」は岩手の郷土料理「ひっつみ」や十割そば、定食などメニューも豊富!
小麦粉をこねて薄く伸ばしたものを手でちぎり、鍋で季節の野菜とともに出汁で煮込んだ郷土料理。この「手で引きちぎる」ことを方言で「ひっつむ」というところから、この名がついたとされています。
具や出汁は、川魚や川のカニ、キノコ、鶏肉など季節によってさまざま。
※この写真は一般的な「ひっつみ」のイメージ画像で、「やはぎ」で提供されているものとは異なります。
そしてなんといっても一番のお楽しみは・・・お風呂♪
大沢温泉のメイン風呂「大沢の湯」は、源泉掛け流しの混浴大露天風呂で、
目の前には豊沢川が流れており、大自然の景色を満喫できます。
(ただ、お湯が透明なうえに、タオル巻き・水着禁止。なので夜に女性専用タイムもあるそうです)
でも・・・さすがに混浴はちょっと・・・
という方には、山水閣の「豊沢の湯」がおすすめ。
(※湯治屋にご宿泊のお客さんは湯治屋内のお風呂のほか、山水閣の豊沢の湯も利用できます)
男女別の岩風呂で、夏場はガラス戸を開放しているため半露天風呂として楽しめます。
また、冬場はあたり一面真っ白な雪が積もるため、この時期だけの絶景・雪見露天風呂は格別。
冷えて体も芯から温まり、
“日本に生まれてよかったぁ~” と感動すること間違いなしです。
その素晴らしかった「豊沢の湯」の湯殿のようすは・・・
浴場にはカメラを持ち込めないため、
一般社団法人「花巻観光協会」のフォトギャラリーからお借りした画像をご覧ください。
(効能は大沢温泉公式HPをチェック)
(※その他、女性専用の源泉かけ流し露天風呂『かわべの湯』、男女別内風呂「薬師の湯」もあります)
温泉そのものを楽しみ、疲れを癒す
「プチ湯治」にあなたも出かけてみてはいかがでしょう。