初心者からマニアまで必見!校正のやり方をわかりやすく解説【校正25年のノウハウ】

 

案内やパンフレット、カタログなど自社の制作物のミスを減らしたいけど、どうすればいいのかわからない、という方は多いのではないでしょうか。

校正をした方がいいことは理解しているけど、じゃあ、校正ってどうやればいいの・・・?

 

 

本記事は、25年以上校正サービスを提供している(株)ダンクが、校正のやり方を整理して体系化したものです。
正直かなりマニアックです(笑)。

ですが、難しいことは一切書いていません。校正会社のノウハウをわかりやすく解説しました。

 

 

明日から使えるコツをまとめましたので、ダンクのノウハウを取り入れてみてください。

※記事内の“マニアックポイント”はマニアの方必見です!

 

こんな方に向けて書いた記事です

  • 自社のパンフレットで誤字脱字が頻発している・・・
  • メルマガ記事担当になったけど、頻繁に訂正メールを入れている・・・
  • 価格を間違えたチラシを作ってしまい大きな損害に・・・
  • プレゼン資料の間違いが多くて顧客の信用を失った・・・
  • ニュースリリースを担当しているけどミスがないか不安・・・

 

校正とは?校閲との作業の違い

校正というと、みなさんはどんなイメージを持っていますか?

 

「一人黙々と紙に向き合う文章オタクの職業」

 

ある意味当たっていますが、そうとも言えない部分も多々あります。

例えばダンクの校正現場は、読み合わせの声やあおり校正の「パタパタ」という音など結構騒がしい職場です。むしろ営業部門の方が静かだったりします。

 

みなさんがイメージしたのは、いわゆる「校閲」寄りの作業かもしれません。この記事では校閲ではなく、「校正」のやり方を解説していますので、まずは校正と校閲の違いついて理解しておきましょう。

 

校正とは

校正とは、一般的には用意された原稿と制作した紙面の内容が違っていないかを照合していく作業を言います。

(原稿を用いない“素読み”という手法で、誤字・脱字や表記統一等をチェックしていく校正もありますが、今回の記事内では軽くしか触れていません。

そちらについて深く知りたい方は別記事「文章の精度を上げる!プロが教える素読み校正のコツ」を確認してください。)

 

デザイン会社は、クライアントから支給された原稿をもとにデザインを施し、クライアントからの赤字に従って修正を加えます。コピーライターは、クライアントからの原稿や取材情報を頼りにコピーを書きます。

 

基本的に原稿をベースにして、デザインやテキストが起こされるわけですが、この原稿から加工する過程で多くのミスが発生します。このミスを拾うのが主な校正の仕事です。

 

 

校閲とは

対して校閲は、誤字脱字や表記ゆれに加えて、事実関係の誤り、根拠のないデータ表示、差別につながる表現などがないかを調べ上げ、文章にまつわるあらゆる矛盾を指摘していくという仕事です。

 

新聞や書籍など、文字が中心の出版業界といえばイメージしやすいかもしれません(もちろん出版業界でも校正は行いますが、主に校閲が中心です)。

ドラマ校閲ガールは賑やかでしたが、実際の校閲部は、文章のプロが黙々とプロの仕事をこなしています。

 

ですから、校正と校閲では求められるスキルや適性が異なるとも言えます。

この記事では、ダンクが得意とする校正のやり方・コツについて解説していきます。

 

 

ミスが発生する主な原因は、制作ミスと原稿ミスの2種類

制作物を作るうえで、ミスが発生する主な原因は制作ミスと原稿ミスの2種類に分類されます。

どちらのミスを見つけるかによってチェック方法は変わります。ここでは制作ミスと原稿ミスの違いについて解説します。

 

<図① 制作ミスと原稿ミスの違い>

制作 校正 ミス

 

 

制作ミスとは

制作する際、原稿通りに媒体を作るのは最低限の仕事です。ですが原稿通りに作るのは、言うほど簡単でもありません。

 

制作ボリュームが多くて反映しきれない、原稿が何度も変わるので更新内容を拾い切れない、作業時間が短くて反映できない、そもそも校正していない・・・

ミスの原因を上げるときりがありませんが、こういった制作する過程で発生したミスを見つけるのが校正者の役割です(図①参照)。

 

 

原稿ミスとは

表記のゆれ、事実関係の間違い、誤字脱字・・・そもそも原稿が間違っていては、いくら原稿通りに制作しても間違いはなくなりません。

 

原稿を作るのも人間です。多少の間違いは否が応でも発生します。原稿上の間違いを指摘するのも校正者のひとつの役割となります(図①参照)。

 

 

制作ミスを見つける<校正紙を校正する>

まずは制作ミスを防ぐ校正のやり方を解説します。校正の方法には、主に突き合わせ校正・読み合わせ校正・あおり校正・ツールを使った校正の4種類があります。
(あおり校正の代わりに、交差法や平行法という校正方法もありますが、今回は省きます。)

 

ここからは4種類の校正のやり方とコツを、ひとつずつ紹介していきます。この章の最後には、各々のメリット・デメリットと使用シーンについても解説します。

 

 

①突き合わせ校正

原稿と制作した紙面(以降、校正紙)を見比べて照合するやり方を突き合わせ校正と呼びます(引き合わせ、照らし合わせ、付け合わせと呼ばれることもあります)。

原稿をそばに置いて、原稿と校正紙を一文字ずつ照合していくことにより、文字や数字の間違いを発見します。一人で校正をするときには最適な校正のやり方で、スタンダードな校正方法です。

 

 

 突き合わせ校正のやり方 

①原稿を左に、校正紙を右に置きます。(利き手側に校正紙を置いてください)

この置き方にポイントが。

突き合わせ校正
<NG例>原稿と校正紙が離れすぎていると見間違いしやすくなります

 できるだけ視線の移動を少なくするために、確認箇所を近づけて並べます。

 これは子どもの宿題の丸つけなどでも同じことが言えます。

突き合わせ校正
<OK例>原稿と校正紙を近づけて、見間違いを防ぎます

 

マニアックポイント

紙を近づけても遠いと感じる場合は、上の写真のように折って近づけるようにすると、見間違いのリスクを下げるとともに、作業効率も向上します。

 

 

②左手は確認箇所を指差しして、原稿のどこを見ているか見失わないようにします。

 原稿と校正紙を見比べて原稿通りかどうか確認し、校正紙をマーカーなどで消し込んでいきます。原稿側にも確認した箇所にチェックを入れていきます。

突き合わせ校正
左手で確認箇所を指さしながら

 

③最後に確認モレ(消し込みモレ)がないかを校正紙と原稿の両方を見直します。

突き合わせ校正
確認済みの箇所をマーカーで消し込みながら

 

 

 

 

突き合わせ校正のコツ

<情報を細分化してチェックする>

とにかく一つひとつの情報を細分化して見ていくのがポイントです。文字だったら「一文字ずつ」、ロゴやイラストだったら「図形ひとつずつの色・形」というように、情報を原子単位でチェックするということです。

細かいコツは別の記事で詳しく説明しています。こちらの記事も参考にしてください。

➡コツを知れば簡単!誤字脱字をチェックする方法

 

<最後は必ず見直しする>

そして最も重要なのは、作業の最後に確認モレ(消し込みモレ)がないか見直すことです。

消し込み作業をするのは見直しをするためです。極端に言えば、見直しをしないのであれば消し込み作業も必要ありません。

皮肉なもので、確認し忘れた箇所に限ってミスが発生することがよくあります。

ダンクの過去のミスを分析しても、実は単純な確認モレがミスの原因の過半を占めているのです。子どもの頃から親や先生に「問題は解いたら必ず見直しなさい」と言われてきた方もいるかと思いますが、案外見直しのできない大人が多いのが実情です。

 

 

 

②読み合わせ校正

簡単に言うと一人で行う突き合わせ校正の作業を分担して、二人で行うやり方です。

「視覚と聴覚」を使った校正方法である点が特徴のひとつです。

 

・読み手(原稿を読む人)

・消し手(原稿通りに情報が入っているかチェックする人)

の二人に分かれて校正を行います。

 

突き合わせ校正では一人で原稿と校正紙を目で追いながら作業しますが、読み合わせ校正は原稿と校正紙、それぞれに集中できるのが最大のメリットです。

 

消し手は、読み手が言った通りに出来ているか校正紙を確認します。原稿を都度見るのではなく、原稿を音として認識するため、視線が動いてどこを見ているか曖昧になるというリスクが減少します。

読み手は、原稿を一字一句間違わずに読み上げます。原稿に集中できるので、原稿の矛盾点や間違いに気がつきやすくなります。

 

二人での作業となるため時間とコストはかかりますが、高い精度で校正を行うことができます。

突き合わせ校正と読み合わせ校正、どちらが精度高く指摘できるかダンク社内で実験したことがあります。
小さな文字で書いてある「保険料」を、わざと「保険金」と誤植したテスト問題を作成しました。

結果は、読み合わせ校正は見落としゼロ。対して、突き合わせ校正では発見できないケースがありました。

 

 

 読み合わせ校正のやり方 

①読み手と消し手は、基本的に横並びに座って作業します。

読み合わせ校正
読み手と消し手は横並びに座る

 

②読み手は、原稿を読み上げたら、読んだ原稿のところにチェック、
 消し手は、読み手が読んだ箇所を確認しながら校正紙を消し込みます。

 この作業を繰り返して進めていきます。

 

読み合わせ校正のコツ

<赤字を入れるときは二人で確認する>

消し手が赤字を入れたときは必ず二人で確認しましょう。消し手の思い込みで赤字を入れることがあるからです。

 

赤字を入れたら、

・消し手が赤字を読み上げ、読み手は原稿と一致しているか確認する

・消し手が原稿をみながら赤字を入れて、読み手は隣で確認する

などの方法で進めましょう。

読み合わせ校正
赤字を入れた時はニ人で確認

 

マニアックポイント

このとき、読み手は消し手の利き手と反対側に座るのがオススメです。消し手が赤字を入れるときに確認しやすくなるためです。

 

 

<読み手は伝わるように読む>

読み手が原稿を読むときは「正しく読む」のではなく、「伝わるように読む」ように心がけます。

 

例えば・・・

●不二家

×ふじや    〇ふじいえ

家の「や」を屋根の『屋』と勘違いしてしまうことがあるので、あえて「いえ」と読みます。

 

●髙島屋

「たかしまや」と読んだ後に、「髙ははしごだか、屋は屋根のや」と伝えるようにします。
髙には『高』と『髙』の異なる字形があるからです。

 

●齋藤

『さい』には『斉』『斎』『齊』『齋』の4つの漢字があります。

「さいとう」と読んだ後に、旧字体の『齋』であることを、原稿を見せて確認します。

 

視覚だけを使った突き合わせ校正に対して、聴覚を使った読み合わせ校正の唯一の弱点が、同訓異字や同音異字、同音異義語の判別です。

ですが、このように読み手が気を使って読み方を変えたり、原稿を見せたりと工夫をすることで、該当箇所への気付きを最大化させることもできるのです。

 

 

<最後は必ず見直す>

突き合わせ校正同様、確認モレがないか、校正紙と原稿の両方を見直します。

 

 

 

③あおり校正

人間の目の錯覚を利用したチェック方法で、これができれば難易度が高いと言われている某ファミレスの間違い探しも簡単に全問正解できます。

 

初校(最初に原稿から作成した紙面)以降は、基本的に初校に対して変更・訂正の赤入れを行い、制作者が修正していきます。この工程を何度か繰り返して校了に向かいます。

このとき入った赤字が正しく直っているかチェックするのはもちろんですが、それだけでは作業として十分とは言えません。

 

赤字を修正したことにより、赤字以外の箇所を間違えたり、レイアウトが崩れたり、といったことが頻繁に起きるからです(これを指定外変化といいます)。

そこで効果的な校正のやり方があおり校正( “パタパタ”や“めくり合わせ”と呼ばれることもあります)です。

 

 

 あおり校正のやり方 

①まずは校正紙に入った赤字(クライアントの赤字や変更点の赤字)をチェックします。
赤字が直っていなければ話になりませんので慎重にチェックしましょう。

 

②その後で校正紙を重ねて、繰り返しめくります。赤字修正箇所以外で視覚的に一致しない箇所がないか目視で確認していきます。
 その際、トンボを合わせるなどして、ズレないように注意しましょう。

あおり校正
文字やイラストをたよりに2枚をピッタリ合わせて・・・

 

パタパタ動画
パタパタとめくります

 

 

③紙面を頭の中でブロック化して、目視を終えたブロックにマーカーなどで斜線チェックを入れておくとよいでしょう。そうすることで確認モレを防ぎます。

 特に写真や図表などが複雑にレイアウトされた紙面では、ブロックまるごと飛ばしてしまって見落とすケースがあるので注意が必要です。

 

 

マニアックポイント

校正紙を重ねるときは、修正後を下、修正前を上にするのがオススメです。

・修正後の校正紙が読みやすくなる

・修正後の校正紙をきれいな状態にしておけるので、次の工程への配慮になる

といった効果があります。

 

 

あおり校正のコツ

<突き合わせ校正と上手に併用する>

あおり校正が効果的なのは修正前と修正後でレイアウトが大きく変わっていない場合に限られます。

レイアウトが大きく崩れているのに無理やりあおり校正を行うと、うまく目の錯覚を利用して不具合を発見することはできません。

あおり校正のコツは、あおりづらい箇所は無理にあおらず、突き合わせ校正をしっかりと行うことです。

同一紙面のなかでも、あおり校正できる箇所とできない箇所があることが大半です。二つの校正方法を上手に併用することが大切です。

 

 

<最後は必ず見直す>

これまで同様、確認モレがないか見直します。

このとき、赤字の周りを注意して見直しましょう。赤字周りは、間違いが発生する可能性が高い危険地帯です。指定外変化が起きていないか、落ち着いて再確認します。

 

 

④ツールを使った校正(デジタルツール校正)

近年ではデジタルの校正ツールも充実してきました。言うまでもなく、人間の目で見るよりも圧倒的に精度は高いです。うまく活用することで校正の精度向上が期待できます

※ここでいう校正ツールとは、修正前と修正後を比較して、異なる箇所を抽出する(以降、差分)ツールを指します。wordに搭載されている誤字脱字をチェックするようなツールやAIを搭載したものもありますが、ここでは差分抽出ツールに絞って紹介します。

 

差分抽出ツールには、大きく分けると以下の2種類があります。

 

・テキストデータでの照合

  修正前と修正後のテキストデータ比較で差分を抽出します。

画像データでの照合

  修正前と修正後の制作データを画像化して、ピクセルデータ比較で差分を抽出します。

 

 

 

テキストデータで照合するツールの紹介

テキストデータを照合・比較するツールの一例を紹介します。

 

テキスト比較ツール 『difff<<デュフフ>>』 (無料)

difffサイト

 

 

 使い方 

 

部分に、比較したいテキストをそれぞれ入力して、「比較する」をクリックします。

 

②テキストの差分に色付けして表示されます。

 自分が意図して修正した箇所以外に色付けされている場合は、ミスの可能性が高いのでチェックしましょう。

 

 

画像データで照合するツールの紹介

画像データを照合・比較するツールの一例を紹介します。

 

PDF比較 デジタル検版ソフト[ビットマッチ プレミアム] (有料) 

ビットマッチ 公式サイト

 

 使い方 

ビットマッチ 修正前
▲修正前のPDF

 

ビットマッチ 修正後
▲修正後のPDF

 

①比較したい修正前と修正後のPDFをドラッグしてコピーします。

 すると2つのPDFが重ねられて・・・

ビットマッチ 比較
色がついたところが、食い違うところだとわかります。

 

 

②差分の箇所に色付けして表示されます。

 意図していない箇所に色付けされている場合はチェックしましょう。

 

 

校正ツールの注意点

データを比較して差分を抽出する校正ツールの一例を紹介しました。これ以外にも無料・有料の校正ツールがあるので探してみてください。

注意点として、一から原稿を書き直した、デザインを大きく変更した、などの大幅な修正を加えた後に比較すると、ほぼ全面が差分になってしまうことです。どこが間違いなのか判断できなくなってしまうので、その場合は別の方法で校正をする必要があります。

 

オススメの利用方法は、修正が少なくなってきた校了間際で利用することです。

 

ダンクでは、あおり校正時の注意喚起として使ったり、ダブルチェックの代わりとして使ったり、校正の補助的な役割で導入しています。

 

 

4種の校正のメリットとデメリット

紹介した4つの校正方法にもメリットとデメリットがあります。それぞれの特性を理解して上手に使い分けましょう。

※ご覧のデバイスの画面幅が足りない場合、表は左右にスクロールできます

校正のやり方メリットデメリット
突き合わせ校正・一人で作業が完結する
・レイアウトが変わっていても照合できる
 原稿と校正紙を視線が行き来するので見間違いのリスクがある
読み合わせ校正・原稿と校正紙の各々に注力できるので集中力を保ちやすい
・2名作業なので、やり方次第でダブルチェック同等の効果がある
・二人同時刻での作業が必要
・同訓異字や同音異字、同音異義語に弱い(やり方次第でメリット化も可能)
あおり校正 原稿と校正紙のみで手軽にできる 校正ツールと比べると発見精度に劣る
ツールを使った校正
(デジタルツール校正)
 圧倒的に発見精度が高い・ソフトやPC環境により差分抽出に手間がかかる
・比較元データの取り違いリスクがある

 

 


4種の校正を使うシーン

どんなシーンで使い分けると効果的かまとめました。参考にしてください。

※ご覧のデバイスの画面幅が足りない場合、表は左右にスクロールできます

校正のやり方使うシーン一例
突き合わせ校正・同訓異字や同音異字、同音異義語が頻出する名簿
・写真や図表などが多いフリーレイアウト紙面
読み合わせ校正・価格や商品番号リスト
・情報量の多い媒体
・複数人の視点、意見が必要な場合
あおり校正 修正前後で大きくレイアウトが崩れていないペラものなどの資料
ツールを使った校正
(デジタルツール校正)
 修正前後で大きくレイアウトが崩れていないカタログなど

 

 

原稿ミスを見つける<原稿を校正する>

ここからは原稿ミスを防ぐ校正のやり方を解説します。

そもそも原稿が間違っていたら、いくら原稿通りに制作してもミスが発生してしまいます。原稿の間違いを見つけることも校正者の役割のひとつです。

 

原稿のミスを見つける方法のひとつが素読み校正です。

素読み校正とは、表記ゆれや誤字脱字をはじめ、一般常識的な間違いを見つける作業をいいます。原稿をじっくり読み込んで、調べなくてもわかる範囲で可能な限り誤りを指摘していきます。(ダンクでは、一定範囲の事実関係を調べる作業も素読み校正に含む場合があります。)

 

 

素読み校正のやり方

素読み校正のやり方には、大きく3つのポイントがあります。

□表記ゆれチェック

 ページをまたぐ場合は要注意。見出しと本文、画像キャプションなど
 すべての表記にズレが生じていないかをチェックします。

 

□誤字脱字チェック

 一文字ずつチェックしたり文節ごとに分けてチェックしたりすることで漢字や送り仮名の間違い、英語のスペルミスなども含めて見つけます。
(不確かな場合は辞書も使います)

 

□ファクトチェック(整合性チェック)

 同一媒体内での矛盾をチェック。日付と曜日をカレンダーで確認したり、税込と税抜は計算機で計算したりと最低限の調べ物もします。
 ※ダンクではオーダーによって、事実関係の確認までを行うファクトチェックも素読み校正の一環として行うことがあります。

 

3つのポイントを簡単にまとめましたが、チェックするにはいくつかコツがあります。

ここでは書ききれなかったので、別の記事にまとめました。深く知りたい方はこちらを確認してください。

➡文章の精度を上げる!プロが教える素読み校正のコツ

 

ダブルチェックで校正の精度をさらに上げる

ここまで校正のやり方を説明してきました。
ですが、人間が作業する以上100%ミスをしない、ということはありえません。

1回の校正では不安という場合は、ダブルチェックを行うのも有効です。2回チェックすることで、ミスが発生する確率も下がります。

 

例えば作業者1人の場合、0.1%(1,000分の1)の確率でミスが発生すると仮定します。
単純に2人に増やせば0.1%×0.1%=0.000001(1,000,000分の1)となり、理論上で言えば、極端にミスの確率は下がります。

 

これだけでもダブルチェックをする意味はありますが、あくまでこれは計算上のお話。一人目が見落とした箇所を二人目も見落とす、ということは充分に起こりえます。一人目と二人目が同じ見方をしていると同じワナにハマりやすい、というわけです。

 

そこで大事になるのが、目線を変えてダブルチェックを行うことです。

 

 

二人目は、一人目と視点を変えてチェックする

視点を変えるとは具体的にどうすればいいでしょうか。

 

例えば、以下のようなポイントで一人目と二人目の作業の視点を変えます。

一人目:突き合わせ校正

二人目:原稿の売価だけを突き合わせする(視点を重要な売価だけに絞る)

 

一人目:あおり校正

二人目:赤字のチェックだけを行う(視点を赤字の直しモレだけに絞る)

 

重要度が高いところや、リスクが高いところを二人目がチェックする、というようにポイントを押さえて作業するとミスの発生を減らすことができます。

 

ポイントを押さえることで作業時間の短縮にもなります。
作業の選択と集中を上手に行うことが大切になるのです。

 

校正するときの心構え

いかがでしたでしょうか。

マニアックに校正のやり方を解説してきましたが、最後に校正をするときの心構えをお伝えしておきます。

 

それは「見落とし」「見間違い」「勘違い」の3つを防ぐこと。
校正のやり方は理解しても、間違いに気がつかなければ意味がないですよね。

 

①見落としを防ぐ

とにかく校正の最後に見直しをすることです。

本記事の中でもお伝えしていますが、作業をした箇所を順番に消し込んで、作業のし忘れがないか確認する癖をつけましょう。

そのためにも、作業が終わった箇所から消し込みすることが重要です。でないと最後の見直しができません。

 

②見間違いを防ぐ

高い集中力で校正に取り組むことです。

時間に追われていたり、注意が散漫だったり、睡眠不足だったり・・・
校正は集中力が大切です。集中していないと見間違いがよく起こります。

高い集中力を持って、丁寧に校正に取り組みましょう。

 

③勘違いを防ぐ

一人ぼっちで校正作業を完結しないことです。

そのためにはダブルチェックを取り入れたり、読み合わせ校正を行ったりしましょう。
自分とは別の目線を入れることが大切です。

 

 

ダンクでは広告校正セミナーを実施しています。

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校正の技術講習と演習を行う参加型のセミナーとなっています。
興味のある方はこちらも確認してみてください。

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株式会社ダンク

ダンク「正しく、分かりやすく」をコンセプトに、商業印刷物を中心とした編集・制作・校正業務を請け負う。校正に関しては25年以上続けてきた実績がある。その他、取材・ライティング、企画提案なども行う。

 

【主な実績(抜粋)】

●大手流通チラシの編集・校正・進行管理
●大手代理店、印刷会社などへ出向したディレクター業務
●大手保険会社の校正・進行管理・審査代理業務
●会報誌や情報サイトなどの取材、撮影、ライティング、校正
その他実績多数

品質管理にお困りの方はダンクにご相談ください。

 

 

この記事を書いた人

すずかすてら

 

美術短大日本画専攻科卒。鈴カステラは牛乳と一緒に食べるのが好き。生き方も文章もモソモソ、潤い求めて彷徨う事務系校正者。趣味は楽しいこと、面白いこと探し。

 

 

頼れる人

テキストもダミー

食品添加物イメージ

うま味調味料

もちろん「味の素株式会社」の持つ商標(※2020年3月現在)。「味の素株式会社」にはこのほかにも、「ほんだし」や「スリムアップシュガー」など、すっかり浸透して一般名称と勘違いしそうな商標がたくさんあります。詳しくはこちら

マンションのキッチン

短期賃貸マンション

「株式会社マイステイズ・ホテル・マネジメント」が商標を所有(※2020年3月現在)。もともとは「♪ツっカサ~のウィ~クリィ~マンっションっ!」で一世を風靡した「ウィークリーマンションツカサ」が、短期賃貸マンション事業を米投資会社「リーマン・ブラザーズ」に売却したことで生まれた会社だそうです。

ポータブルカセットプレーヤー

携帯音楽プレーヤー

『ウォークマン・WALKMAN』は、「ソニ-株式会社」の登録商標(※2020年3月現在)
しかし、オーストラリアにおいては、2002年に最高裁判所によって「『ウォークマン』はすでに “ポータブルオーディオプレイヤーの一般名称” になっていて、ソニーは商標権を失っている」という判決が下されてしまい、ソニーは「ウォークマン」の商標を独占使用できなくなっているんですって。

トイレ

温水洗浄便座

『ウォシュレット』の名称は、「TOTO」の登録商標(※2020年3月現在)

エアロバイク

自転車型トレーニング器具

『エアロバイク』は、「株式会社 コナミスポーツライフ」の商標(※2020年3月現在)。もともと開発したのはこれを開発したのはベビー用品で有名な「コンビ株式会社」でしたが、その後コナミに商標が渡されました。

エレクトーン 鍵盤

電子オルガン

『エレクトーン』は「ヤマハ株式会社」の商品名であるため、商標も当然ヤマハが所有(※2020年3月現在)。カワイの直営店に行って「エレクトーンを見せて下さい!」とか言うと、たぶん怒られます(カワイの電子オルガンは『ドリマトーン』)

高速道路のオービス・東京

速度違反取り締まり装置

オービス(ORBIS)』は『ボーイング社』が開発したもので、日本では『東京航空計器』という会社が商標登録しています(※2020年3月現在)。もともとはラテン語で「眼」を意味する言葉から名付けられたそうです。

オセロ

オセロ風ゲーム、リバーシ

「株式会社メガハウス」が、『オセロ・Othello』の専用使用権を所有(※2020年3月現在)。「メガハウス」はバンダイグループの会社ですね。

ワイシャツ

ワイシャツ

もともとは1918年(大正7年)に「美津濃株式会社」(現:ミズノ)が、ちょうど第一次世界大戦で「勝った」ことにひっかけて、『カッターシャツ』との商品名にしたんだそう。ネットを調べると、「もと商標」とあるので、現在は一般化しているものと思われます。詳しくはミズノの社史サイト(1918年の欄)をご覧ください。

三角コーン(PSDは切抜き)

コーン標識、パイロン

『カラーコーン』は、「セフテック株式会社」の登録商標(※2020年3月現在)。これをたくさん送られる漫画家さんもいますよね。

領収書とボールペン01

ノーカーボン紙

「富士フイルム株式会社」が所有(※2020年3月現在)

7色のクーピー #3

オイルパステル

『クレパス』は、「株式会社サクラクレパス」が商標を所有(※2020年3月現在)
公式サイトにもしっかり書いてありますね。

ツナ缶

ツナ缶

『シーチキン』は、「はごろもフ-ズ株式会社」の登録商標です(※2020年3月現在)

マッターホルン

ジェットバス、気泡風呂

『ジャグジー』は、これを開発したアメリカの企業「Jacuzzi」社の登録商標(※2020年3月現在)

川の中の修行僧16

中国武術、少林武術

『少林寺拳法』は、「一般社団法人 SHORINJI KEMPO UNITY」が所有(※2020年3月現在)

セロハンテープ

セロハンテープ

「ニチバン株式会社」が商標を所有(※2020年3月現在)。出願時には「単なる『セロハン製テープ』の略称ではないか?」と判断されてしまって審査もされず、7年半もの時間を経てやっと取得できた商標なんだそう。

荷物を渡す配達員の男性4

宅配便

『宅急便』は、クロネコヤマトの「ヤマトホールディングス株式会社」が所有(※2020年3月)。映画『魔女の宅急便』のスポンサーにもなりましたよね。

旅

弾丸旅行

『弾丸ツアー』は、旅行会社「株式会社JTB」が所有(※2020年3月現在)

トランポリン

跳躍器具

創始者ジョージ・ニッセンの会社と提携関係にあった「セノー株式会社」が、1960年に商標を登録し、所有(※2020年3月現在)

鍵盤ハーモニカPSD背景透過パス付き

鍵盤ハーモニカ

『ピアニカ』は、製造・販売元の「東海楽器製造株式会社」および「ヤマハ株式会社」の登録商標です(※2020年3月現在)

カメラ51

インスタントカメラ・写真

2020年3月現在、「PLR IP Holdings, LLC」が商標を所有。

マジック2

フェルトペン

『マジックインキ』の商標権は、「株式会社 内田洋行」が所有(※2020年3月現在)

ufoキャッチャー

クレーンゲーム機

 『UFOキャッチャーは、1985年に製造・販売を開始した「株式会社セガゲームス」の登録商標(※2020年3月現在)

ルービックキューブ(切り抜きパス付・PSD背景透過)

六面立体パズル

ハンガリー生まれのこのパズルは、1980年夏頃に「株式会社ツクダオリジナル」から日本発売。その販売に先立ち、1980年4月に商標出願、1983年11月に登録され、その後、「株式会社メガハウス」に移転されました(※2020年3月現在)

 

 

ボビナム・男性と女性16

てすと

テスト

 

今回の同音異義語は、以下のような意味の違いがあります。
使う場面によって、正しく使用しましょう。
(※正確な語意や細かな差異については、辞書を調べてください)

 

①フシン

「不審」……疑わしいなと思うこと
⇒『審』の一文字で、「詳しく調べて明らかにする」の意味なので。
正体がわからず怪しいのは、「不審者」ですものね。

「不信」……誠実でないので、信用しないこと
⇒信じないから、「内閣不信任案」を出すんですもんね。

 

②タンタン

「淡々」……あっさり

「坦々」……何事もない 平ら 平凡

※ちなみに、「担々麺」は、道具をぶら下げた天秤棒を “担” いで売り歩いた麺なので、『担』を使います。

 

③タイケイ

「大系」……同じテーマや傾向の著書や文献をまとめて編集した書物のあつまり

「体系」……それぞれ個々の要素が、一定の規則や原理に基づいてまとめられている理論や組織

 

現状、新聞などでは「体型」と「体形」は、ほぼ区別はなく、「体形」に統一しているそう。
あえて区別するなら……

「体型」……体の形のタイプ(類型として比較するときに使う)
⇒「やせ型」とか「肥満型」とか。

「体形」……生物のカラダのカタチ

 

 

④レンケイ

「連携」……同じ目的を持つ同士がつながって、協力し合いながら物事を行うこと。

「連係」……いくつかの物事がつながって、お互いに密接な関係をもつこと。(協力するニュアンスは、特にありません)
 ⇒ 「提携」などで使うように、『携』は「手を携えること」。
   「関係」などで使うように、『係』は「つながること」と覚えるといいかも。

 

⑤ヘンザイ

「偏在」……かたよって、あるところにだけ多くあること。

「遍在」……どこにでもあること。
⇒読みも同じだし、漢字も似ていますが、意味はほぼ正反対なので、気を付けましょう。

 

岡崎社長

「体型」と「体形」は、ちょっと難しいかもしれませんね

 

今回の同音異義語は、以下のような意味の違いがあります。
使う場面によって、正しく使用しましょう。
(※正確な語意や細かな差異については、辞書を調べてください)

 

①イドウ

「異動」……地位や職務が変わること。
⇒ちなみに、勤務地が変わる時や、住民票が変わる時も「異動」を使います。

「移動」……物が物理的に動いて、位置が変わること。

 

②イシ

「遺志」……亡くなった人が生きていた頃に持っていたこころざし。

「意志」……その物事の実行を決意する積極的(前向き)な気持ち。

「意思」……自分の考えや思い。

 

③コウセイ

「校正」……印刷物の文章や文字などの、間違い・不具合を指摘すること。

「更正」……(税金や登記を)改めて直すこと

「更生」……生まれ変わること。転じて、よくない状態から立ち直ること。
⇒『会社更生法』は会社が生まれ変わるため、「更生」を使います。

「厚生」……生活や身体などを豊かにすること。
⇒またこの場合、『厚生労働省』は固有名詞なので、これしかない。

 

 

④サイゴ

「最後」……続いている物事の一番あと。

「最期」……命がなくなる時。死に際。
 

 

⑤ジテン

「自転」……(天体などが)内部にある軸を中心にして回ること。

「時点」……時の流れの、ある1点。

「辞典」……言葉の意味や文法、使用例などを説明した本。

「事典」……事柄の内容を説明した本。他と区別するために「ことてん」とも呼ぶ場合もある。

「字典」……の読み方や使い方を説明した本。他と区別するために「もじてん」とも呼ぶ場合もある。

 

岡崎社長

ちゃんと使い分けられたかい?

 

今回の同音異義語は、以下のような意味の違いがあります。
使う場面によって、正しく使用しましょう。
(※正確な語意や細かな差異については、辞書を調べてください)

 

①サイケツ

「採決」…… 会議の参加者が賛否の意思表示をして、物事を決定すること。「決をとる」

「裁決」…… 上の者物事の良し悪しを判断すること。(みんなでなくてOK)

 

②キョウセイ

「叫声」…… さけび声。

「嬌声」…… 女性のなまめかしい声のことで、男性の関心をひくための “つくった声” であるのが特徴。

 

③シアン

「思案」…… あれこれ考えをめぐらすこと。

「私案」…… 個人的な考え。

「試案」…… 試しに作った、仮の考え・計画。

 

④スイショウ

「水晶」…… 鉱物の一種。

「推奨」…… 人や物などが優れていると、人に勧めること。
 

 

⑤ドウシ

「同旨」…… 趣旨が同じであること。

「同志」…… 理想や目的を同じくする(思想を共有する)仲間。
  ⇒また、この場合は固有名詞なので『同志社大学』しかない。

「同士」…… 同じ仲間・種類。
  ⇒「いとこ同士」「男同士」などで使われるように、思想・志は関係ない。

 

岡崎社長

ちょっと難しかったですかね?

 

今回の同音異義語は、以下のような意味の違いがあります。
使う場面によって、正しく使用しましょう。
(※正確な語意や細かな差異については、辞書を調べてください)

 

①イガイ

「以外」…… 「~を除いて」

「意外」…… 「想像を超えて(想像の範囲を外れて)

 

②ウンコウ

⇒どちらも意味は「決まった軌道上を進んでいくこと」。

「運航」…… こちらは舟を表す『航』が付くのでわかるかもしれませんが、舟・船や飛行機の場合のみ使います。

「運行」…… こちらは陸の交通手段、または惑星などに使います。

 

③カイトウ

「解答」…… 「問題を解いて、“正解”を出すこと」

「回答」…… 「返事をすること」。なので、返事が様々な「アンケート」には、『回答』を使います。

 

④カギョウ

「稼業」…… “稼”ぐ仕事=「収入源とする職業」

「家業」…… ”家”の仕事=「その家で代々受け継がれて来た職業」

 

⑤キセイ

「既成」…… すでに存在するもの。

「既製」…… すでに “商品・製品として” 存在するもの。

「規制」…… 規律を守るために、“制限する” こと。

「規正」…… 悪い点を “正しくなおす” こと。
  ⇒また、この場合は固有名詞なので『政治資金規正法』しかない。

 

岡崎社長

結構わかっちゃいました?