【旅】銚子市で、ここちよい潮風につつまれたい!<千葉県銚子市>
都会での忙しい毎日に疲れたら、ふらっと旅に出てリフレッシュしてみませんか?
シリーズ『町旅』は、そんなあなたを癒してくれたり、
改めて日本の魅力を再発見できる「ニッポンの旅」をご提案します。
今回は、「モニターツアー」に参加し、二日間にわたって銚子市の魅力をたっぷり堪能してきました。
(編集部注※この現地取材は2017年に行われました)
参加したのは、2017年8月26・27日、千葉県銚子市で行われた『つながる銚子お試しサテライトオフィスモニターツアー』。
これは総務省の『お試しサテライトオフィス事業』に基づいて千葉県銚子市が主催し、1泊2日で開催されたものです。
企業や団体の本拠から離れた所に設置された「サテライトオフィス」を、地方へ開設・誘致するためのプロジェクト。
それに手を挙げた銚子市が、全力でその魅力を伝えようと開催したツアーなんです。
期待が高まりますね~♪
1日目
集合は東京駅鍛冶橋駐車場。
ここからバスで東関東自動車道に乗り潮来ICへ向かい、国道124号線で銚子市へ向かいます。
約2時間半の移動です。
車内では、添乗員の方が銚子市の特徴について説明。
なかでも興味深かったのが、
ほとんどの食堂には「ヤマサ醤油」か「ヒゲタ醤油」が用意されているという話。
「うちはヤマサ派」とか「うちはヒゲタ派」といった派閥もやっぱりあるらしいのですが、
中には公平性をとって両方を置いてある飲食店もあるそう。
2大ブランドの本拠地である銚子市ならではの気配りですね。
無事に到着し、
まずは、銚子電鉄・外川(とがわ)駅にて銚子市職員の方たちとご対面。
他のツアー参加者とも親睦を深めるべく、みんなで軽い自己紹介を行いました。
続いて向かった『外川ミニ郷土資料館』では、
館主の島田さんに外川の歴史や今後の展望についての説明をしていただき、
地元出身のプロカメラマンの衣川正一さんからは写真撮影のコツを教えていただきました。
その知識を携え、日本遺産に認定された外川の町並み散策へ向ってみると…
外川の町並みは、古き良き漁師町の風情がいたるところに残されていました。
さらに衣川さんによるアドバイスやおすすめ撮影スポットを聞きながら、外川漁港まで散策。
日差しが強く、少し歩いただけでも汗をかくような天候でしたが、ここちよい潮風に救われました。
そして碁盤の目のように整備された坂を下り、外川漁港に到着。
この日は漁がなかったらしく、のどかな雰囲気につつまれていました。
近くで談笑していた漁師さんに、銚子で獲れるブランド魚『銚子つりきんめ(銚子で釣れた金目鯛)』について尋ねてみると、
しゃぶしゃぶがオススメだと教えてもらいましたよw
ではこの辺で昼食へ。
地元の素材を活かした料理がたのしめる『ふくや』さんにお邪魔しました。
せっかくなので、先ほど教えてもらった『つりきんめのしゃぶしゃぶ』をいただきたかったのですが、
『つりきんめ』は希少なため、残念ながらこの日はお目にかかれず…
そこでお店オススメの「金目鯛の煮つけ定食」をいただくことに。
房総の名物である「なめろう」も添えられていて、なんとも豪華♪
この地域では「なめろう」に酢を入れ、七味をかけるのが定番。
この食べ方は初めてでしたが、さっぱりとして美味かったですよ♪
ぜひお試しあれ。
ここでふとバスの中での添乗員さんの話を思い出し、テーブルを見てみると…
こちらのお店には、赤い蓋の「ヤマサ醤油」がありましたw
さてさて、美味しい昼食をいただいた後は、再び散策。
こちらは『犬岩』と名付けられている巨岩。
頼朝に追われた義経が奥州に逃げた際、愛犬「若丸」が主人を慕い、7日7晩泣き続け、岩になったと言われています。
また、犬吠埼の地名も「若丸の泣き声が届いたことから名づけられた」と伝わっているんですって。
今度は国指定名勝および天然記念物である『屏風ヶ浦』。
高さ20~60mの崖は銚子市から旭市まで約10kmにわたって続いています。
かつては波浪により年間50~100cmも削られていましたが、1960年代に波浪ブロックが設置されたおかげで、そのスピードは一桁小さくなったと言われています。
この雄大な風景は古くから多くの人に愛されているんですね。
犬吠埼に隣接した約1kmの海岸線『君ヶ浜』。
豪快な太平洋と白砂青松が眺望できる海岸です。
日本一早く初日の出が見られることで有名で、大晦日には多くの見物客が訪れることで有名なんですよ。
1996年には「日本の渚・百選」に選ばれました。
こうして1日目の予定が終了し、懇親会へ。
銚子プラザホテルのビアガーデンでバーベキューを楽しんだ後は、『銚子セレクト市場』で二次会スタート♪
網焼きや流しそうめんを堪能。
特に脂がのったイワシはやみつきになるほどでした。クラフトビールとの相性も抜群です♪
■ちょっとひと息■
銚子と言えば漁業、醤油、海などをイメージしますが、「銚子電鉄」を忘れてはなりません。
幾度かのピンチを乗り越え、今もなお、多くの方に愛されつづけています。
最近では、こんな本まで出版されているんですよw
銚子名物『ぬれ煎餅』を片手に、のんびりスローな電車旅はいかがでしょうか。
2日目
昨晩、あまり食べずにお酒を飲んでいたため、朝から食欲全開。
このときお世話になった『万祝(まいわい)』さんは銚子漁協直営店で、コスパ最高と評判。
遅い時間に行くとメニューのほとんどがなくなるそうです。
(編集部注:2021年5月現在、『万祝』さんは休業しています)
朝8時に向かったのですが、多くの人でにぎわっていました。
メインの鯖は身がふわふわで脂ののりもちょうど良い。刺身、煮物、温玉など好物ばかりが用意され、朝から大満足でした。
そしてこちらのテーブルの端を見ると、
おぉ!ここはついに2大ブランドが肩をならべている!!!
こうなると、どちらを選ぶか迷ってしまう……。
ヒゲタかヤマサか、ヒゲタかヤマサか、ヒゲタかヤマサか…
さんざん悩んだ挙句、両方試してみましたが、
どちらも馴染み深い味でした♪♪
朝食後は、銚子マリーナよりイルカウォッチングへ出航!
銚子には回遊性のマッコウクジラや、定住性の代表格「スナメリ」を観ることができます。
「スナメリ」は国際的に保護されている貴重なイルカだそう。
今回、私は一組の親子に出会えることができました。
あなたは何を見つけられるかな?
そして、こちらは銚子電鉄直営のお土産売店『ぬれ煎餅駅』。
ぬれ煎餅のみならず、ぬれ煎餅駅限定グッズや全国のあられや揚げもちが多数、用意されています。
そしてぬれ煎餅駅の目玉は、手焼き体験コーナー。
煎餅生地を購入し、焼きたての煎餅が楽しめます。
甘口・辛口2種類の醤油たれが用意されているほか、
お好みでカレーパウダーやマヨネーズをかけることもできるんですよ。
家族や友人たちとワイワイ楽しめるお店ですね。
そしていよいよ銚子の絶景スポット、
銚子市天王台の『地球の丸く見える丘公園』。
展望スペースは北総で一番高い約90m。
視界360°中、330°が水平線の大パノラマ!!地球の丸さが実感できますね。
つい忘れちゃいそうになる本来の目的、「おためしサテライトオフィス」ですが、ここでテレワークに関するセミナーが行われました。
ここはしっかり勉強勉強。
その後、
添乗員さんの粋なはからいにより、干物屋『石井丸』さんへ。
ここで夏しか味わえない、あの名物を食べさせてくれるとのこと。
それがこの「磯牡蠣」…!!
これをそのまま
生でも良し、
焼いても良し♪
味はもちろんのこと、到底、ひと口では食べられない大きさに、みんな大興奮…!!!!!
干物の名店でもあるんですが、我々はちょっと遅い時間に訪れたため品薄状態だったのが残念でした(泣)
天候や漁の状況に大きく左右されるので、訪れる際には事前に連絡したほうが良いとのことです。
(※連絡先は上記のリンクをご覧ください)
最後は海の幸の総合センター『ウオッセ21』でお土産を購入し、
ここで銚子市職員の方たちとお別れ。
名残惜しく、後ろ髪を引かれる思いでバスに乗り込みました。
休憩のため、大栄パーキングに立ち寄った際、夕焼けがきれいだったのでパチリ。
非常に内容の濃い、今回のモニターツアー。
時間が過ぎるのが早すぎると感じた二日間でした。
銚子市を盛り上げようと、必死になって奔走している市職員や青年部の方たち、訪れた観光客に温かく接してくれる地域の方たちには、いろいろと学ばせていただきました。
一人でも多くの人にこの記事を通じて銚子の魅力を伝えることができればと思います。
※この現地取材は2017年に行われました。
※編集部注:記事内で紹介したスポットは現在、ウィルスの影響で営業時間の変更や休業されている場合がございます。
お出かけ前に必ず、施設の公式サイトや銚子市観光協会のサイトなどでご確認ください。