梅酒!いちごウイスキー!?自宅で仕込む「漬け込み酒」で熟成を堪能する
そろそろ、スーパーを覗くと、
どっさり売られているのが、
青梅!
「青梅」の字を見て、「青海」と読み間違えるあなたは立派なドルヲタです。
ちがうちがう。
青い梅。
そう、梅酒を作るための青梅です。
よく子どもの頃は、実家やおばぁちゃんちに梅酒のビンが何本もあったもんです。
懐かしい。
最近、あの光景にお目にかかってないなぁ。
というわけで、そんな「梅酒づくり」について、ちょっと調べてみました。
基本的な梅酒の作り方
まずは、基本中の基本ともいうべき
ベーシックな梅酒の作り方をおさらいします。
【材料】
・青梅:1kg
※常温で置きっぱなしにしておくと、かなり早めに熟してしまうため、買ってきたらささっと漬けちゃいましょう。
・氷砂糖:500g~1kg
※溶けにくいので「氷砂糖」を使うことが多いのですが、黒糖や糖蜜など「溶けにくい砂糖」であれば大丈夫です。(逆に言えば、粉砂糖は溶けやすいので、梅酒にはNGなんですって)
・ホワイトリカー:1.8リットル
・ビン:5リットル用、ふたが密封できるもの。
※事前にビンを熱湯で煮沸消毒してください。
ただし、アツアツの熱湯を一気に注ぐと、ビンが割れる可能性もあって大変危険です。
最初は60℃くらいのお湯を入れ、そのあと数回に分けて熱湯を注ぎ足しましょう。
・竹串 または ようじ:数本
では、さっそく取り掛かりましょう。
【手順】
①青梅を水でよく洗いましょう。
流水でひとつひとつしっかり手洗い。洗剤はNGです。
(もし青くて硬い実だったら、手洗いの後にアク抜きが必要です。たっぷりの水に1~2時間漬け込みます。)
そして大事なポイントは、
最後に水気をしっかりと拭き取ること。
長期保存に水気は天敵ですので、なんならザルに挙げて、日陰で数時間乾かすくらいしてもイイですぞ。
↓
②青梅のヘタを取ります。
このヘタが残っていると、エグみが出てしまいます。
しっかり取りましょう。
この時は、必ず木製の竹串かようじを使うのがポイント。
この理由には諸説あるようですが、一説には、梅の強い酸性と金属の相性が良くないからなどともいわれています。
(いろいろ調べたのですが、「梅は金属を嫌う」などというあいまいな表現が多く、決定的な根拠が見つかりませんでした)
↓
③ビンの中に、青梅と氷砂糖を入れます。
この時のポイントは、青梅と氷砂糖を交互に入れること。
底から、
梅→氷砂糖→梅→氷砂糖→梅→氷砂糖
と、層を作っていきましょう。
甘さを控えたい時は、ちょっと氷砂糖を少なめに。
↓
④最後にホワイトリカーを注ぎます。
ホワイトリカーのツンとしたにおいが気になるなら、
アルコール度数35度以上であれば、ほかの焼酎でも代用可能です。
米は飲みやすいさっぱり系に。黒糖を使えば、まろやかな感じに。
麦ならコクを感じられますよ。
↓
⑤ふたをして冷暗所に。
涼しくて、温度変化の少ないところに置いておきます。
そのまま、少なくとも3か月~半年はガマンです。
この間に、梅酒のあの味が作られるのです。
●漬けたばかりの時は、氷砂糖がホワイトリカーにまだ溶けていないため、梅のほうが糖分が高くなります。
そのため、ホワイトリカーが梅の実の中に浸透していきます。
↓
●その結果、梅の実が膨らみます。
この時に、実の中のホワイトリカーに、梅のエキスが溶け出します。
↓
●梅の実の周りのホワイトリカーに氷砂糖が溶けると、今度はそちらの糖度のほうが高くなります。
すると逆に、実の中のホワイトリカーが梅の外に出てきます。
この浸透圧が落ち着くのが、いわゆる「飲み頃」となる、3か月~半年後というわけです。
↓
⑥漬けあがったら完成♪
さらに待って、約1年ともなると、梅のエキスがすっかり出切ると言われています。
もうその頃には、お酒も美しい琥珀色に♪
ストレートでもロックでも、ソーダ割りでも
お好きなスタイルでお楽しみください。
こんな梅酒にもチャレンジしてみては?
さて、基本はおさえたところで、こんな情報も。
1年中梅酒を作るには…?
梅酒のシーズンは5月末~6月。
でも、もう今年の分の梅酒は飲んじゃったから、また来年までお預け……ぴえん。
いえいえ、これを使えば一年中、梅酒も作れちゃうんです。
それが「冷凍梅」。
これなら年中いつでも作れるうえに、青梅で作るより早く出来上がります。
冷凍梅のほうが、梅からエキスが出やすいんですって。
たださすがに風味は、
収穫したばかりの青梅にかないませんが。
プロに教えてもらう梅酒の作り方。
ネット上にも様々な梅酒の作り方が載っていますけど、
どれが本当に美味しいんだろう……?
そんなあなた、
京都に「梅体験専門店」があるのを知ってます?
その店名は『蝶矢』。
そう、あの「チョーヤ梅酒」が2018年4月にオープンさせた
梅酒&梅作りを体験できる世界初のお店なんです。
スタッフの説明を参考にしながら、
「完熟南高梅」や「古城」などからお好みの “梅” を選び、
「氷砂糖」や「こんぺいとう」「はちみつ」などから “お砂糖” を選んで、
さらに「ウォッカ」や「ブランデー」など4種類から“お酒”を選んで、
オリジナルの梅酒をつくることができます。
家に持って帰ったら毎日かき混ぜて、
1週間~1か月ほど経ったら飲み頃です。
お酒の好きなお父さんに渡す、
父の日のプレゼントにするのもいいかもしれませんよ。
これでつくる梅酒は絶品と評判!
「果実を漬け込むなら、ホワイトリカーなどの焼酎甲類35°がベスト」とよく言われますが、代わりにこんなお酒を使うのもオススメです。
それが『澤乃井 梅酒にしたらおいしい原酒』。
東京・奥多摩の酒蔵「小澤酒造株式会社」が作った日本酒なんです。
これをホワイトリカーの代わりに注ぐだけ。
甘みもあるし、アルコール度数が低め(20度以上21度未満)なので、
ホワイトリカーが苦手な方にも安心です。
こんな風にいろいろ楽しめる梅酒なんですけど、
若い子たちにはこんな「漬け込み酒」も人気なんだそうで。
若い女子にも人気♪「いちごの漬け込みウイスキー」
ここ数年のハイボールブームで若い世代にも親しまれているウイスキー。
このウイスキーに果物や コーヒー、紅茶などをプラスして漬け込む “漬け込みウイスキー” が最近、注目されているんです。
特にいちごを漬け込んだ
「いちごの漬け込みウイスキー」は、
若い世代や女性の間で話題になっています。
その理由は、美味しさはもちろん、見栄えもかわいらしくてインスタ映えも狙えるから。
インスタで「いちごウイスキー」を検索すると、キュートな画像がズラーッと並びます♪
この「いちごの漬け込みウイスキー」の作り方も簡単。
・ウイスキー:150ml
・いちご:120g
・砂糖:50g
・レモンスライス(お好みで)
【手順】
①いちごは、ていねいに水洗いして水気をきってヘタをとり、縦半分にカットします。
②漬け込み用ボトルに、いちごとお好みでレモンスライスを入れ、砂糖を加えて、ウイスキーを注ぎます。 ふたをして直射日光の当たらない冷暗所で保存します。
③4日ほどで飲み頃となり、いちごの漬け込みウイスキーの完成です。
そのまま飲んでもよし、ソーダで割ってハイボールとして楽しむのもおすすめです。
甘酸っぱくてフルーティな味わいに、もうメロメロ。
あのニッカウヰスキーの公式サイトには、
いちごのほかにも、様々なフルーツや野菜で作る
「漬け込みブラックニッカ」のレシピが紹介されてるんですよ。
ぜひご参照あれ♪
漬け込み酒の醍醐味は、
ビンのフタを開けた時の熟成された香り。
そして濃厚な味。
「そこに費やされた時間」を楽しむ、贅沢なひとときですよね。
おうちでゆっくり時間がある時に、
こんな「仕込み」しておくのもアリだと思いません?
※できあがった漬け込み酒は、なるべくお早めにお召し上がりください。
※ご家庭で漬け込み酒をつくる場合、下記を必ずお守りください。
1.消費者が、自ら消費するためにつくるものでなければならず、販売してはならない。(法43条11項)
「自ら消費するため」の範囲とは、同居の親族が消費するためのものを含む(法令解釈通達による)
2.アルコール度数が、20度以上のお酒を使用しなければならない。(令50条14項)
3.ぶどう、やまぶどうは、果実の酒の原料にはできません。(規則13条3項2号)
4.米、麦、あわ、とうもろこし、こうりゃん、きび、ひえ、でんぷんを使用することはできません。(規則13条3項1号)
< 出典:日本蒸留酒酒造組合ホームページ「焼酎SQUARE」>
ライター。俳優や放送作家、ラジオパーソナリティ(かわさきFM『平成POPオヤジーズ』放送中)としても活動。
『ヒットの潮流』班
当サイト『ダンラク』の運営会社・株式会社ダンク内のトレンドリサーチチーム