こんなにスゴイの!?プレゼントに「飛び出す絵本」はいかが?
誕生日やクリスマスなど、大切な誰かにプレゼントをあげる機会って案外多いですよね。
「プレゼント何にしようかしら・・・」と悩むところですが、
そんな時、こちらはいかがでしょう。
絵本を開くと仕掛けが飛び出して、大喜び間違いなし!
・・・でもそれって子供向けでしょ?
いやいや、最近のは大人もビックリしちゃいますよ。
今回はそんな仕掛け絵本をいくつかご紹介しましょう。
大人もワクワクな「仕掛け絵本」
「飛び出す」「ひっぱる」といった簡単な仕掛けだけでなく、最近では複雑な構造だったり、デザイン性の高い絵本 だったりと仕掛け絵本もバリエーション豊か。小さな子どもはもちろん、インドア派な大人の方も楽しめるすごい仕掛け絵本がたくさんあるんです。
『MOTION SILHOUETTE かげからうまれる物語』
「MOTION SILHOUETTE かげからうまれる物語」(著:かじわら めぐみ、にいじま たつひこ/出版:グラフィック社)は、自分で影を作り出し物語を完成させる絵本。モノクロの絵が描いてある見開き紙面の真ん中に飛び出した紙に光をあてると、その影が草原に立つ木になったり都会に落ちる稲光になったりします。
さらに光源を動かすことによって影が動き、静止画がまるで動画のように変わるんです。
影という誰もが目にするシンプルな素材やしくみをつかった面白さに驚きますよね。
ビクトリアン ドールハウス(Victorian Dolls House)
『Victorian Dolls House』(著:Phil Wilson/出版:Tango Books社)は縦39センチという結構大きなサイズの縦長の絵本なのですが・・・表紙を360度開くと、あっという間にペーパークラフトのドールハウスに早変わり。
クローゼットのドレスやキッチンの食器など細部に至るまで描きこまれ、ものすごく精巧にできています。カーペットなどのアンティーク調でヴィクトリアンな内装も美しすぎて驚きますよ。シルバニアファミリーの人形なんかを住まわせてもいいかも。
海外モノなので、購入は大手書店かネット通販がよいでしょう。
『不思議の国のアリス』
不朽の名作といえばこれでしょう。紙の魔術師といわれるロバート・サブタ氏の代表作「不思議の国のアリス」(原作: ルイス・キャロル/訳:わく はじめ/出版:大日本絵画)のポップアップ型の絵本は、ルイス・キャロルの描いたアリスワールドを驚くほど精巧で立体的に表現しています。
でもサブタ氏はこんな仕掛けをどうやって考えているんでしょうか?
しかけをデザインするというのは、時には映画を監督するようなものだと思います。絵本の中のそれぞれのシーンをどう作るかは、頭の中に出来上がっています。決めなければならないのは、そのしかけを大きく、おっかないものにするのか、あるいは小さく、繊細なものにするかですね。
しかけ絵本のどのページも、他のページと似てはいけませんから、そのページでできる最高のしかけをいつもデザインするよう努めています。同じようなしかけが、次から次へと出てくるだけではしょうがないですからね。
・・・なるほど。確かに「うさぎを追いかけて穴に落ちるシーン」や「トランプが舞い散るシーン」など、映画のように臨場感がハンパないですもんね。
仕掛け絵本って、アートやインテリアとして飾る楽しみもありますよね。
素朴な驚きを手に取ってみるのはいかがですか?
また、色鮮やかに描かれた絵本が飛び出してくるとなると、本の仕掛けにも興味がわきますよね。
実際に仕掛け絵本を作ってみたいと思う方には、ポップアップカードや仕掛け絵本を作成するためのハウツー本も出版されていたり、ポップアップの型紙を無料で配布しているサイトもたくさんあるみたいなので、探してみるのもよさそうですよ。
最先端の飛び出る絵本は“拡張現実”ARで
そして最近では、最先端技術をつかった「仕掛け絵本」も登場してきているんです。
三省堂から発売された『アポロ11号月着陸50周年記念 月へ 人類史上最大の冒険』は、アポロ1号から17号までの月探査の軌跡等を記録したガイドブックなのですが、本の中で「AR」を利用しているんです。
ARとは「Augmented Reality」の略で、「拡張現実」と訳されます。現実の世界にCGなどのデジタルな情報を加える技術のことなんですね。
この絵本では専用の無料アプリをダウンロードし、紙面にスマートフォンをかざすことで、本の中の写真が動画になったり、3D立体模型として表示されたりします。文字や写真では伝えきれない、臨場感も味わえそうな一冊となっているんですね。
広がるAR技術
また最近ではこのAR技術を使って、様々なことができるようになっています。
そのひとつが、リアルな動物を現実世界に表示できる機能です。
やり方は、対応機種のスマートフォンからGoogleで特定の動物名を検索し、検索結果の「3D表示」を選択するだけ。画面越しの景色に本物さながらの動物が表示され、そのリアルさに驚いてしまうかも。
It’s AR of the tiger!
If you’ve got an AR-enabled phone, you can now bring select animals right into your space for a safari (or safe snuggle) with Search. pic.twitter.com/kWpudETgeq
— Google (@Google) May 31, 2019
動物の種類は猫、犬、パンダ、ライオンなどなど、29種類ほどが確認されているよう。
見慣れた場所に、いきなり動物が現れる瞬間は一見の価値あり。ぜひ好きな動物でお試しを。
またこういった機能も楽しいですが、全く違った活用法も。
部屋に家具を置くシミュレーションをする、新しいメイクを試す、空中に広告を表示させるなど、多様な分野でARが取り入れられ始めています。これから先、どんな新技術が発表されるのか楽しみですね。
こんな仕掛け絵本を見て育った子どもたちにとっては、「AR」なんて当たり前の世の中になっていくかもしれませんね。
『ヒットの潮流』班
当サイト『ダンラク』の運営会社・株式会社ダンク内のトレンドリサーチチーム
ライター。俳優や放送作家、ラジオパーソナリティ(かわさきFM『平成POPオヤジーズ』放送中)としても活動。