新たな名前で出ています ~一新! イメチェンしたものの名前
こんにちは。『ダンラク』ライターの坪内悟です。
突然ですが、問題です。
あなたはこれ、なんだと思います?
そう、「うま味調味料」です。
・・・ん?「化学調味料」じゃないの?
だって、どっちも同じものなんですもの。
「化学調味料」という言葉が生まれたのは、昭和30年代。
「化学調味料」という言葉を使いだした、
と言われています。
しかし、1980年代に入って到来したのが「グルメブーム」。
多くの店が「自然食品」や「化学調味料不使用」とのうたい文句を掲げました。
そして業界団体も
というマイナスイメージを払拭するため、
1985年、プラスイメージの言葉を考案しました。
それが
「うま味調味料」。
グルタミン酸、イノシン酸といった、これらの「うま味成分」は
天然原料による発酵法で作られていたので、
むしろこっちの方がピッタリの呼び名だったわけです。
こういうわけで、同じものでも呼び名が違うんですね。
「化学調味料」って答えた人は、
20代だってウソついてもバレますよw
今回はそんな
イメチェンしたものの名前
をご紹介します。
これらはやっぱりビジネスに絡むものが多いみたい。
まず、比較的新しいものだと・・・
『ノーマット』や『ゴキジェットプロ』でおなじみ、
アース製薬は2017年10月末から、
に名称変更。
広報担当者の方の話によると、
という消費者が全体の5%程度いるそうで、
そのマイナスイメージを払拭する狙いがあるそう。
商品イメージって、ホントに売れ行きを左右しますからね。
続いては、
これ、どんな電話か知ってます?
“未来の電話”・・・ってことは、
スマホ!!!??
いやいや、「future(未来)」じゃなくて「feature(特色ある)」ですって。
特色ある電話・・・
これは特色ありすぎ。
交信してるけど
もうこれ、
電話じゃないって。
実は「フィーチャーホン」とは
「ガラケー」のことなんです。
「ガラケー」とは・・・
「ガラパゴス(化)携帯」の略。
「ガラパゴス諸島」のように、
国際標準とは切り離されて独自の進化を遂げてきた携帯
ということから名づけられました。
「ワンセグ」や「お財布ケータイ」「絵文字」も日本で進化した携帯の機能なんです。
時代の波か、2007年以降日本でも
スマートフォンが怒涛の勢いで普及。
その結果、
といったイメージが定着してしまったようで・・・
そのため、もともと海外で、
通話機能だけの携帯「ベーシックホン」に対して、
メール機能等も搭載した高機能携帯に使われる
「フィーチャーフォン」
という呼称を付けて、プラスへのイメチェンを図ったんだとか。
また2014年には、商品だけじゃなく、
とんだとばっちりで会社名までイメチェンしなきゃならなくなったのが、
ベルギーのチョコレートメーカー。
なんとその会社の名前は、「ISIS」。
そう、あの過激派組織「イスラム国」の旧称の略称と同じだったのです。
そのため、世界中の取引先から
と取引を断られたんだとか。
かわいそうに・・・。
でも、こんな感じで調べていくと、
同じようにイメチェンを図るものの、
結局定着しなかった完全失敗パターン
も数知れずありまして・・・。
1987年に行われた国鉄民営化。
それまで「国鉄」と呼ばれていた山手線などの近距離列車も民営化となりました。
そのため、「国がやってないのに、国鉄って変じゃん」ということで、
新しいネーミングをなんと一般公募。
59,642通・2,513案の応募の中から、選ばれた新名称は、
「EにはEast、Electric、Enjoy、Energyなどの意味が込められている」
とスタート当時には説明されていましたが・・・
まったく浸透せず、何のひねりもない
と呼んでいるのは、皆さんもご存じの通りです。
ちょっとトンガりすぎていたんですかね・・・?
あ、でも交通新聞社の『JR時刻表』には
いまだに「E電」って表記が残ってるんですって。
そして同じく、ビックリするくらい定着していないのが、
これ、どこだか知ってます?
実は、
のことなんです。
この通りには「ガングロ」や「家出少女」「センターGUY」など
やんちゃな若者たちが集い、
かつてはなかなか、治安が悪かった時期も。
「センター街」という言葉には、
そんなコワ~いイメージが付きまとっているということで、
2011年9月26日、センター街は
『バスケットボールストリート(通称:バスケ通り)』に改称されました。
渋谷の『若者・ファッション・音楽・文化・国際性』という持ち味を全て表現できる、
健全な“スポーツ”ということで
『バスケットボール』の名前が付けられたとのこと。
「アルバルク東京が渋谷・バスケ通りでパレード
シーズン開幕へ「もう一度トロフィーを」」
2018年9月にこんなネットニュースが掲載されたことで久々に思い出しましたけど・・・
ねぇ・・・・・?(汗)
こんなふうに愛着があるせいか、
地名の名称変更はなかなか難しいみたいです。
福岡の天神地区にある『親不孝通り(おやふこうどおり)』。
もともと地元の2大予備校があり、“浪人生が集まる街”だったため、
『親不孝通り』と呼ばれたんだそう。
ここもバブル時代までは若者でごった返す繁華街だったが、
その崩壊後は人通りも減り治安も悪化。
これまたコワ~イ街としてイメージがついてしまったため、
2000年に漢字を変えた
「親富孝通り」に名称変更。
ところが期待ほど若者が戻ってこなかったため、
「やっぱり慣れ親しんだ名前がいい」と署名活動が開始され、
2017年に「親不孝通り」に戻ったんですって。
昔の名前で出ていると、”あなたが探してくれるかも”しれませんものね。
そう、”親不孝”と言えば、
こんなものもイメチェン改名してたんです。
♪盗んだバイクで走り出す~でおなじみの、あの名曲です。
この曲の発売前、デモテープの時のタイトルは、なんと
バイクの免許は16歳からしか取れないし・・・!
思いっきりバイク盗難してるし・・・!!
・・・こういうイメージだったら売れてなかったかも。
名前のイメージって、大事ですね。