ビジネスでも超便利!拡がるシェアリング・エコノミー
最近なんて、ドラマの世界では旦那までシェアされちゃうほど、「シェア」が大事なキーワードになっていますよね。
習い事、アイデア、カウンセリング、服選び、写真や動画・音楽、介護、充電器、ペット預かりなどなど、挙げればきりがないほどに、多くの新しいサービスが生まれてきています。
今回はそのいくつかをご紹介しましょう。
残業で終電逃したぁ~
・・・なんて時にも、シェアサイクル『ドコモ・バイクシェア』
Proof Reader編集部のある秋葉原でも数年前から導入されているのが、「シェアサイクル」。
「自転車を共有する」ってことなんですが、これまでの「レンタサイクル」と違って、“乗った分だけ料金を払う”というシステムなんです。
便利なのは、借りた場所と違う場所で返却できるところ。外出先から乗って、家の近くで返却するなんてこともできるんですよ。また、利用者は事前に会員登録をしてスマホで予約。利用後はクレジットカードなどで支払うキャッシュレス決済なのも便利ですよね。
※1日パスは「有人窓口」で携帯電話と顔写真入り身分証明書を提示して、現金で購入することもできます(専用ICカードが発行されます)
現在、東京の他にも、札幌、横浜、大阪などといった都市部を中心に全国的にサービスが拡大しています。
なかでも特に都内でよく見かけるのは、真っ赤な自転車の『ドコモ・バイクシェア』ではないでしょうか?
『ドコモ・バイクシェア』はNTTドコモの子会社「株式会社ドコモ・バイクシェア」が各自治体と連携して運営しています。
その使い方をざっくり説明すると・・・
1) スマホのアプリで「サイクルポート」と呼ばれる駐輪場を探して、現在空いている自転車を予約。20分以内に自転車の元へ。(※予約なしでも利用可)
2)交通系ICカード(SuicaやPASMOなど)を自転車にかざして鍵を解除して使用します。
3) 電動アシスト自転車ですから、走行もらっくらく。
4)返すときは最寄りのサイクルポートに停めた後、鍵をかけて[ENTER]ボタンを押し、ICカードをかざせば返却終了。
※それぞれの詳しいボタン操作などは公式サイトをご覧ください。
どうです?カンタンでしょ?
でも使ってみると、難点もいくつか浮かんできて・・・汗
まず、事前登録にちょっと手間がかかります。
スマホで名前や連絡先などを登録した後、自分の交通系ICカードを連携させなければならないのですが、その端末は借りる自転車の後ろ部分についているんです。ですから、使用前に一度、最寄りのサイクルポートに行く必要があるのです。
いざ使いたい!と焦るときにはなかなか面倒くさくなると思うので、事前にゆっくり時間があるときに登録しておきましょう。
また、借りられるのが電動アシスト自転車なのですが、借りてみたら充電が残ってない!なんてことも多々あります。鍵を解除する前には必ず自転車のバッテリー残量をチェックしましょう。このバッテリーはライトともつながっているらしいので、夜間を走行の際に残量がないとライトはまっ暗。おまわりさんに声かけられちゃうかもしれませんからね。
あと、みんな考えることは同じようで、終電後のオフィス街近辺では「借りられる自転車がない!」なんてこともかなりあるので要注意。残業おつかれさまです!
その他、月額などでの使用は『ドコモ・バイクシェア』公式サイトをチェックしてみてください。
都内では他にも、ソフトバンク系の『HELLO CYCLING(ハローサイクリング)』、利用コストが最も安い『PiPPA(ピッパ)』、長時間利用に便利な『COGICOGI(コギコギ)』など、様々なシェアサイクリングサービスが展開されています。
営業の帰りに突然の雨!!
・・・なんて時にも、傘のシェア『アイカサ』
ゲリラ豪雨も頻発する夏など、外出先で急に雨が!なんてことよくありますよね。
そのたびにビニール傘を買っていたら、何本もたまっちゃうし、お財布的にも厳しいことに。
そんなときに便利なのが、傘のシェアサービス『アイカサ』です。
その使い方は・・・
1)LINEで友達申請した『アイカサ』を開きます。
そこで傘シェアスポットの場所と、空いている本数をチェックします。
2)実際にシェアスポットに着いたら傘のQRを読み取ります。
スマホに表示された暗証番号通りに傘のダイヤルを回せば、利用スタート!
3)好きなだけ利用
4)返すときは最寄りのシェアスポットへ行き、返却用QRを読み取ります。
次の人のために傘をたたんで返却完了。
こちらもキャッシュレス決済のため、LINEで事前登録が必要です。
気になる利用料金は・・・
●「通常プラン」は、1日(24時間)なら何回借りても70円(税込)。傘を買うより断然お得です(延長は再使用と同じ扱いで、1日70円追加)。また、一か月間何回借りても上限は420円ですから、助かりますね。
●「使い放題プラン(サブスクプラン)」なら、月240円(税込)。借りたまま家に帰って、次の雨の日まで置きっ放しにしてもOKなんです。4回以上使う人はこっちの方がお得ってことですね。
ちなみにこの売上の1%は環境のために寄付されるそうで、お財布にも地球にもエコですね。
LINEで簡単に傘を借りられるから、安心して手ぶらで外出できますね!
くわしくは『アイカサ』公式サイトをチェック!
いますぐ会議資料の修正!?もう駅だよ・・・
・・・なんて時にも、駅ナカシェアオフィス『STATION WORK』
そして最新のシェアサービスはこちら。
JR東日本は2019年8月1日、駅ナカシェアオフィス事業『STATION WORK』を本格始動させました。
これは駅ナカに設置されたブース型シェアオフィス「STATION BOOTH(ステーションブース)」を15分単位で借りられるというサービスなんです。
電話ボックスに似たブースの内部にはデスクと椅子、Wi-Fi、電源・USBコンセントなどの設備が充実。空いているブースは誰でも利用でき、予約も可能です。
その使い方は・・・
1)スマホから公式サイトへログインし、「予約する」のボタンを押して、空いているブースを検索。利用開始時間は5 分単位で設定でき、 どのくらいの時間利用するかは15 分1コマで指定することができます。
2)ブースの空いている時間を選択し、メールを送信。完了メールが返信されます。(※予約した利用開始時間に予約時間分を課金するので、予約キャンセルはそれまでに。また、利用が始まったら、利用時間の短縮はできません)
3)予約時間になったら、ブースの扉の脇にあるタッチパネルディスプレイを操作して、QRコードリーダを起動。そこに自分のQRコードをかざして、利用開始です。
4)終了時間の5分前になると、「終了5分前です」という音声が部屋の中に流れますので、退出しましょう。
予約がなくても、空いているブースのタッチパネルからその場で利用時間を指定し、使用することも可能です。
これもキャッシュレス決済のため、公式サイトを通じて事前にユーザー登録をします。
登録が完了すると、サイトにログインして自分のQR コードを表示したり、現在の空き状況を確認できるようになります。
場所は駅ナカ、空調付きでWi-Fi・電源ありの個室ということで、利用のシーンはビジネス以外にもありそうですよね。現在は東京駅、新宿駅、立川駅で展開しており、拠点は順次増えていく予定だそうです。
また今後はシェアオフィス・コワーキング型の「STATION DESK」も展開予定なんですって。
くわしくは『STATION WORK』公式サイトをチェック!
上に挙げた3つも含め、なにかを「シェアする」サービスは近年、急増していますよね。こういったサービスは『シェアリング・エコノミー』と呼ばれており、通常は個人のものである遊休資産(使っていない資産)の貸借・売買などを仲介するものです。
具体的なサービスとしてはホームシェア、フリマアプリ、カーシェア、家事代行、クラウドファンディングなどなど。ジャンル別に代表的なものを挙げてみましたが、こうやって見ても事業として新しく、かつかなり認知度が高いものが多いのが分かりますね。
人々の需要と供給を結ぶシェアリング・エコノミー。今後のさらなる発展を期待したいと思います。