校正に向いている人はどんな人?校正会社が教える校正向きの人・不向きの人

校正向いている人

校正って本が好きで、真面目で、コツコツやる人の仕事でしょ?
自分にはできないよ~!

なんて思いこんでいませんか?

普段本も読まないし、文章も苦手。自分は校正に向いてないよな‥‥

そんな苦手意識から、校正を敬遠してしまうのはもったいないかも知れません。

校正に向いている人とはどんな人でしょうか。

ダンクは、業界内では珍しく「未経験者歓迎」で採用して、研修と実務を通じて多くの校正者を育ててきました。
その経験からいうと、校正に向いている人の性格や趣向といったものはありません。

根気強く経験を積んでいけば、ある程度できるようになります。

自分に校正は無理…と悲観せず、この記事を読んでみてください。

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校正に向いている人はどんな人?

校正は、原稿との違いを見つける「間違い探し」的な作業です。

校正の主な仕事は、原稿と校正紙を見比べて、原稿との違いがないか、ミスがないかを見つけていく作業。

文章中の誤字脱字などの誤りをチェックするのも校正ですが、主な仕事は間違い探しです。
用意された答え(原稿)が、正しくはめ込まれているか(校正紙)チェックする、パズルやゲームを解いていく要素が強いと言えます。

つまり、校正の仕事は特殊な知識や能力をそこまで必要としないのです。

ですから、「どんな人が校正に向いているか」を人の性格や趣向で答えるのはとても難しい。

ただし、長年校正者の育成に関わった経験上、「校正に向いていない人」がいるのはわかります。

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校正に向いていない人はどんな人?

では、校正に向いていないのはどんな人でしょうか?

ダンクでも校正が性に合わず、やめていった人や配置転換した人はたくさんいます。
そうした人たちに共通してみられる特徴が以下の3つ。

  • 飽きっぽい人
  • いろいろ気になってしまう人
  • 自信過剰な人

ひとつずつ見ていきましょう。

飽きっぽい人

集中力が続かない人は、校正に向いていないと言えます。

「職人」が自分の作品と対峙するように、校正者は目の前にある校正紙と真摯に向き合います。真剣勝負のように、気を抜くことは許されません。

周辺の雑音などを気にせずに自分の世界に入り、もくもくと仕事を続けるといった集中力が求められるのです。

反対にすぐ飽きてしまって隣の人と雑談したり、頻繁にトイレに行ったり、喫煙しに行ったり・・・気晴らし程度ならいいのですが、作業がちっとも進まないなんて人もいます。

ですから、飽きっぽい人は校正に向いていないと言えるでしょう。まあ、校正に限った話ではないかもしれませんが。

いろいろ気になってしまう人

好奇心が強く、情報に敏感な人も、校正に不向きなことがあります。

例えばチラシの校正をしている途中で「あっ、〇〇の新商品出るんだ!」と言って、新商品の情報をインターネットで調べ始めちゃう、なんていう人です。

原稿を隅々まで読み込んで、細かな商品情報にまで興味が湧いてしまうという人も過去にはいました。

こういった人は、余計な時間を費やす分、作業に時間がかかってしまいます。
あくまで業務ですから、決められた時間の中で作業をこなさなければいけません。

いろいろなことが気になってしまう人は校正に向いていないと言えるでしょう。

ただ、情報に敏感なのは決して悪いことではありません。
営業部に配置転換して、豊富な情報量をもとに成績を上げた人もいます。

自信過剰な人

自分の校正作業に対して、見直しをしようとしない人も校正には向いていません。

人間は誰しも思い違いやミスをするものです。これは校正者もしかりです。
(もししない人がいたらよっぽどの天才です)

自信があるのか分かりませんが、校正作業をやりっぱなしで見直しをしない、という人が稀にいます。
作業が終わると、どうだと言わんばかりに仁王立ちしている。これでは困ります。

自分の技量に疑いを持ち、何度も見直すくらいの慎重さを持ち合わせているくらいが丁度いいのです。

ですから、自信過剰な人は校正に向いていないと言えます。

校正するなら睡眠時間が大事

向き不向きの話ではありませんが、校正者にとって睡眠時間はとても大事です。
睡眠時間で作業のクオリティが左右されます。

寝不足で、ボーっとした状態で行う校正ほど怖いものはありません。

寝不足で思考が鈍っているので、作業が遅くなる、見落としが増える、周りからやる気がなさそうに見える……
いいことはひとつもありません。

眠いときは少しでも寝ましょう。
10分でも15分でも寝るだけで頭はだいぶスッキリします。

仮眠ができない場合は、とにかく前日にきちんと寝ることです。
翌日販促物の最終チェックがある、なんていうときは前日にちゃんと寝ましょう。

前日に夜更かしした、深酒した、なんてことがないよう体調を管理することが重要です。

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本格的に校正を学ぶには?

集中力と責任感を持って作業し、自分の作業を見直しする。

本記事で書いてきたことはこれにつきます。

自分に校正は向いていない、と諦めずに真摯に校正に向き合ってみてください。

もし校正を学びたいと思った方には、初心者向けに校正を解説した記事があります。

関連記事|【初心者向け】プロの校正のやり方を校正会社がわかりやすく解説

最後に、校正のプロとして仕事をしたいと考えている方向けに、校正を学ぶ2つの方法を紹介します。

校正スクールで勉強する

通信教育や講座などいくつか手段はありますが、有名なのは日本エディタースクールの校正者養成専門コース。校正の基礎から体系的に学べます。
校正技能検定試験もあるので、校正スキルを第三者からの評価として認めてもらえます。

>日本エディタースクール 校正者養成専門コース

未経験歓迎の校正会社で働く

未経験OKの校正会社にエントリーするのも手っ取り早い方法です。数は多くないかも知れませんが、探せばいくつか見つかると思います。
仕事として校正を学べるので、より実践的なスキルが身に付きます。

ダンクでも、経験不問でスタッフ募集をしています。興味がある方は以下のリンクから、お問い合わせください。

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この記事を書いた人

岡崎聡
岡崎聡株式会社ダンク 取締役相談役
フリーランスでの編集・カメラマンなどを経て、1994年に株式会社ダンク入社。校正、進行管理、営業対応などに携わる。
2008年10月~2023年5月まで株式会社ダンク取締役社長に従事。
2014年からは、宣伝会議の「校正・校閲力養成講座」講師を担当。
販促会議デジタルマガジンに「販促ツールの品質を高める 校正のチェックポイント」などを寄稿

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